新・ことば事情 3788
「微糖」
最近、結構「缶コーヒー」を飲むようになりました。
でも缶コーヒーって、結構カロリーが高い。砂糖がたくさん入っているからです。そこで、「ブラック」や「カロリー控えめ」のものを・・・となるわけです。
そういった我々世代をターゲットに(?)よく見かける表現が、
「微糖」
です。ぱっと見て意味はすぐ分かりますが、この言葉は意外と辞書には載っていない言葉ではないでしょうか?そう思って、『精選版日本国語大辞典』『明鏡国語辞典』『デジタル大辞泉』『新潮現代国語辞典』『新明解国語辞典』、そして新しい言葉を素早く採用することで知られる『三省堂国語辞典』(第6版)を引いてみましたが、載っていません。この11月20日に出たばかりの『岩波国語辞典・第7版』にも載っていません。
しかし、何と『広辞苑・第5版』には載っていました!
「微糖」=糖分をわずかしか含まないこと。(例)微糖コーヒー
それそれ!
Google検索(日本語ページ、12月25日)では、
「微糖」=23万5000件
も出てきました。すっかり日本語として定着している感じでしょうか。それにしても『三国』より『広辞苑』の方が『微糖』の採用が早いとは・・・。『広辞苑』の編集部に、缶コーヒーの微糖ファンが多いのかもしれませんね。