新・ことば事情 3781
「財源のアクセント」
本来は「頭高アクセント」ではないのに、「頭高アクセント」でよく使われる言葉と状況を、「平成ことば事情2049防犯・判決・支援のアクセント」で、なんと「追記50」まで書きました。「追記はもう、ええやろ」ということで、一旦やめましたが、今日(2009年12月21日)テレビ朝日のお昼のニュースワイドショーを、聞くともなしに聞いていたら、民主党の川内博史議員とテレビ朝日コメンテーターの川村晃司という人が、ともに「財源」を、
「ザ\イゲン」
と「頭高アクセント」で言っていました。正に政治家の「演説アクセント」の典型ですね。
『NHK日本語発音アクセント辞典』には、
「ザ/イゲン」
という「平板アクセント」か、
「ザ/イゲ\ン」
という「中高アクセント」しか載っていなくて、「頭高アクセント」は掲載されていません。
なんか「頭高」で「財源」を聞くと、風邪薬のコマーシャルの
「カゼに改源」
を思い出してしまいます。あの「改源」は、
「カ\イゲン」
と「頭高」でしたね。まあ、風邪薬のように、「ザ\イゲン」という「頭高アクセント」を使うと、「財源の問題」が解決するのなら、それもよいのですが・・・。
(2009、12、21)
(追記)
きょう(12月22日)の「情報ライブミヤネ屋」で、5か月ほど前(7月28日)のニュースで放送した、まだ「野党」時代の鳩山由紀夫総理の発言を紹介しました。そこで総理は、
「財源はないわけではありません!しっかりとあるんです」
と言っていました。その「財源」のアクセントは、
「ザ\イゲン」
と「頭高アクセント」でした・・・。