新・ことば事情 3775
「半紙」
12月11日金曜、京都の清水寺で「今年の漢字」が発表されました。
「新」
が今年の漢字になりましたね。「情報ライブミヤネ屋」で、その中継に出た女性アナウンサーが、森清範貫主が大きな筆で漢字を書く大きな紙(たぶん縦横2メートルぐらい)のことを、最初、
「半紙」
と言ってから、言い直しました。確かにあれは「半紙」ではありません。「半紙」とは、ご存じの通り、「習字」で字を書く紙のことですが、実は「大きさ」を表しているのです。すなわち、
「縦8寸(=24,2センチ)、横1尺1寸(=33,3センチ)の和紙」
のことです。縦が同じ8寸で、横が2尺2寸の紙(=つまり「全紙」)を半分に切ったところから「半紙」の名前があるそうです。
それと同じ大きさで白いきれいなものではなく、「ちょっと茶色っぽい紙」を、
「わら半紙」
と言いますよね。あれは「素材=ワラを混ぜた和紙、大きさ=半紙」ということですね。
「名は体を表す」と。覚えておきます。
(2009、12、17)