新・ことば事情 3770
「タワーマンションの新聞広告」
新聞を読んでいたら、「タワーマンション」、つまり「超高層マンション」の広告が載っていました。
「114平方メートルで12000万円」。
へえー、結構安いやん・・・でも100平方メートル超えで「1200万円」?ちょっと安すぎない?と思って、よーーく見てみると・・・・
「0(ゼロ)が一つ、多い・・・・」
そう、お気づきの通り、
「1億2000万円」
でした・・・そりゃあ、そのくらいするやろうな、都心だったし。
でも最初から「1億2000万円」と書くと、はなから見てくれない人も多いでしょうが、「12000万」と書くと、「間違ってみてくれるかもしれない」という魂胆が見えましたね。そういえば、先日、某大手ハンバーガー・チェーンのコマーシャルで、
「10万円が1千人」
に当たるという表記がありました。
この「1」は強調の「1」。なければたったの「千人」。
「1」 がある「1千人」方が、なんだかゴージャスですよね。「一千人」でもいいのにな。
「マーラーの交響曲第8番」は「千人の交響曲」。これは「一」はつかなかった気がします。
この場合、合計1億円のプレゼントだから、ゴージャスと言えばゴージャス、お客さん直数から言うと、どうなんでしょうか。
ここで言いたいのは、数字を大きく見せたり小さく見せたり、いろいろ苦労しているのだなあということでした。
コメント
億単位でお金を使うことができる人に対してその宣伝文句。
私も似たようなものを見たことがありますが
毎回、違和感を感じます。
団塊の世代向け、なのかもしれませんが・・・
経済紙を読んでいるであろう人達を狙ったマンションですよね?
そんな彼等は
業者側の狙い(数字のマジック)なんて
道浦さんと同じように見抜いているだろうと。
「売り手側の余計な意図」を感じちゃうと逆効果になるのでは?
という違和感。
投稿者: (・e・) 日時:2009年12月15日(火) at 23:38
連投ごめんなさい。
経済紙を読んでいる人達向けだからこそ
そんな表記の仕方でいいのか・・・ということに気が付いたのでした・・・。
投稿者: (・e・) 日時:2009年12月16日(水) at 05:35