新・ことば事情 3764
「彼女らと彼たち」
もう半年前になりますが・・・今年5月、『ミヤネ屋』のスタッフから質問を受けました。
「『彼女たち』という言葉はよく使いますが、あまり『彼たち』とは言わないような気がするんです。その代わりに『彼ら』は良く使うんですが。なぜ『彼たち』はあまり言わないんでしょうか?」
それは気づかなかった。でも確かに「彼たち」ってあんまり言わない。それよりは「彼ら」を使うし、逆に「彼女ら」は使わず「彼女たち」を使う気がします。ネットでGoogle検索(2009年5月20日)したら、
「彼女たち」= 1060万0000件
「彼女ら」 = 65万4000件
「彼ら」 = 1850万0000件
「彼たち」= 2万5800件
でした。実感どおり「彼ら」「彼女たち」は使われているけれど、「彼女ら」「彼たち」はあまり使われていない(相対的に)。なぜだろう?
「彼女ら」は関西弁のちょっと改まったしゃべり方では出てくる気はします。また「彼たち」は女性やニューハーフの人たち(「女性性」の持ち主)は、使うような気がします。
うーん、♪なんでだろう~なんでだろう?(先日の「流行語大賞」で、少し前の「流行語」を特集していたので・・・)
一応、現在のネット状況、検索しておきましょう。(12月3日現在)
「彼女たち」= 112万0000件(←1060万0000件)
「彼女ら」 = 280万0000件(← 65万4000件)
「彼ら」 = 901万0000件(←1850万0000件)
「彼たち」= 2 万9200件(← 2万5800件)
ということです。
あれ?「彼女たち」と「彼ら」が激減!ヒトケタ減っている!「彼女ら」が4倍増で「彼女たち」の倍以上も使われている!「彼たち」は横ばい・微増。ちょっと数字が動き過ぎの気がするなあ。