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『道浦TIME』

新・ことば事情 3762

「サイボウ」

 

1123日の「情報ライブミヤネ屋」で、三遊亭円楽さんのお別れの会での、弟子の楽太郎さんのコメントを放送しました。その際にコメントの中に出てきた

「サイボウ」

という言葉、漢字で書くと、「細胞」か?「才望」か?と、スタッフから質問を受けました。文脈は次のようなものです。

「これからも皆様方、噺家(はなしか)一人一人を可愛がってください。  

そしてその"サイボウ"が、大きく落語界を育ててください。

それが旅に病み、そして夢は枯れ野を駆け巡った、

うちの師匠・円楽の想(おも)いだと思います。」

文脈だけ見ても分からなかったので、実際に楽太郎さんが喋っている映像を聞いたら(見たら)、これは、

「才望」

だと判断しました。つまり語りかけている相手は「皆様方」ですから、それを「細胞」とは呼ばないだろうと思ったのです。

結局、それで字幕スーパーを発注して放送しましたが、うーん、こういったケースは、コメントフォロー・スーパーを作るのが難しいなあと思いました。

(2009、11、30)

2009年12月 2日 13:06 | コメント (0)