新・ことば事情 3762
「サイボウ」
11月23日の「情報ライブミヤネ屋」で、三遊亭円楽さんのお別れの会での、弟子の楽太郎さんのコメントを放送しました。その際にコメントの中に出てきた
「サイボウ」
という言葉、漢字で書くと、「細胞」か?「才望」か?と、スタッフから質問を受けました。文脈は次のようなものです。
「これからも皆様方、噺家(はなしか)一人一人を可愛がってください。
そしてその"サイボウ"が、大きく落語界を育ててください。
それが旅に病み、そして夢は枯れ野を駆け巡った、
うちの師匠・円楽の想(おも)いだと思います。」
文脈だけ見ても分からなかったので、実際に楽太郎さんが喋っている映像を聞いたら(見たら)、これは、
「才望」
だと判断しました。つまり語りかけている相手は「皆様方」ですから、それを「細胞」とは呼ばないだろうと思ったのです。
結局、それで字幕スーパーを発注して放送しましたが、うーん、こういったケースは、コメントフォロー・スーパーを作るのが難しいなあと思いました。