新・ことば事情 3791
「天皇陛下の二十年のアクセント」
11月22日の午後2時ごろの、自分のパソコンに送ったケータイメモに、こういうのがありました。
「『この二十年』のアクセント、『ニ/ジュ\ーネン』と天皇陛下」
そうです、天皇陛下ご在位20年の式典関連でのお言葉です。そこで「20年」のアクセントを、陛下は、「中高アクセント」で、
「ニ/ジュ\ーネン」
とおっしゃったということですね。いま、若い人もそこそこ年配の人でも「20年」は、陛下と同じ「中高アクセント」で発音する人が多いことでしょう。従来の伝統的なアクセントでは、「頭高アクセント」の
「ニ\ジューネン」
だったはずです。それが陛下も「中高」だったということは、そのようにアクセントも移り変わってきたのだな、と。
「平成」という時代も、「20年」という"とき"を経て、言葉もアクセントも変わってきたのではないかな、という実感を持ちました。