新・ことば事情 3748
「愛好家」
11月5日の「ミヤネ屋」で、電子レンジで温めるタイプの「湯たんぽ」が、間違った使い方をすると爆発する危険があるということニュースの予告スーパーで、
「愛好家必見」
という文字が。え?湯たんぽの「愛好家」?何だかおかしいですよね。ここで言いたかったのは、おそらく、
「湯たんぽをよく使う人」
ということでしょうから、それなら、
「愛用者」
でしょうね。「湯たんぽ愛好者」というと、
「本来の目的ではないことに湯たんぽを使っていそう」
な感じです。「音楽愛好家」「コーヒー愛好家」などとは「愛好家」を使いますけどね。
「愛好者」というのは、どちらかというと、
「"それ"の"実用ではない部分"に興味をもって、集めたり、眺めたり、触ったりする人」
のことではないでしょうか?もちろん、それに限定はされないのですが。それに対して「愛用者」は、
「その本来の目的にそった使用方法で、頻繁に利用する人」
を指すような気がします。