新・ことば事情 3746
「バレンタイン監督の挨拶とひげそりのコマーシャル」
ロッテのボビー・バレンタイン監督が、今季限りで退団するので、最終戦を前に地元の千葉マリーンスタジアムで、挨拶を「日本語で」行いました。
それを聞いていて思い出したのが、
「昔のひげそり(カミソリ)のコマーシャル」
で、外国人が出てきて、ヒゲを剃ったあとに、
「ウーン、キレテナーイ(切れてない)」
と日本語で言うもの。
(最近のコマーシャル<ジレット>では、
「切れにくい」
とメジャーリーガー・松坂大輔投手が登場してしゃべっていますが。)
その昔のコマーシャルを思い出したのです。当時はこのコマーシャルが結構、流行っていて、まだヒゲも生えていない小学生時代、みんなこのコマーシャルの真似をして、
「ウーン、ソレテナーイ」
なんて、やっていました。それじゃあ、ダメじゃん。
なんでだろ?なんで外国人、それも欧米人の話す日本語って同じような訛りがあるんだろ?外人さん日本語。
おそらくこれは、母音の影響だと思うのです。日本語と英語では母音が違うので、いくらローマ字で書かれた日本語の文章を読んでも、やはり欧米人が読むと、
「英語訛りの日本語」
になってしまうのでしょうね。
ただ、そうまでして「日本語で」日本人のファンに向けてメッセージを発したいという、バレンタイン監督の「気持ち」は、十二分にファンの皆さんの心に届いたと思いますよ。監督、お疲れ様でした!