新・ことば事情 3738
「小学校の授業参観にて」
小学6年生の息子の学校の授業参観に久々に出ました。2年ぶりぐらいかな。もう「授業参観」なんておそらく中学に入るとないだろうし、最後のチャンスかなと思って。
5時間目は「社会」の授業でした。若い男性の担任の先生が、開口一番、
「はい、きょうは著作権について学びます」
え?小学校の社会科で、「著作権」?テレビ局じゃないんだから、と思わず突っ込みを入れそうになりました。案の定、
「著作権って、なんのことか知っている人?聞いたことある人?」
と先生が尋ねると、手が上がった子どもは「ゼロ」でした。
その後、パソコンの動画映像を使ったり、いろいろと「著作権」について授業が進みます。
内容や教え方には「どうかな」と思うところもありましたが、小学6年生に「著作権」という言葉を覚えさせ、「大体、どういうことなのか」という「興味」を持たせるという意味では、一定の成果のある授業だったと思います。
キンコンカンコン。
授業が終わりました。先生が、こう言いました。
「はい、次回は、肖像権についてやります!」
・・・・やっぱりちょっと、難しすぎるんじゃない?子どもが興味あるんかなあ・・・と、少し疑問に思うとともに、
「最近の小学校ってのは、こうなっているのか!」
と大いに驚かされました。授業参観、行ってみるものですね。ちなみに教室内は「おかあさん」ばかりで、「おとうさん」は、私ひとりでした。
(2009、10、22)