新・ことば事情 3733
「四半世紀と四世紀半のあいだ」
いつものように「ミヤネ屋」の字幕スーパーを放送前にチェックしていて、大笑いしてしまいました。
酒井法子被告のデビュー当時から面倒を見てきた、元・所属事務所の相澤副社長が、酒井被告との付き合いの期間の長さを示して言った言葉をフォローする字幕スーパーに、こう書かれていました。
「四世紀半にわたって面倒を見てきた」
わっはっは。
「四世紀半」って、「450年」!16世紀、戦国時代から面倒見てるんですか?化け物じゃん、お互いに。もちろんこれは正しくは、
「四半世紀」
ですね。もちろん「四半世紀」は、
「4分の1世紀、つまり25年」
のことです。放送に出なかったから笑っていられますが、もし、これがチェックの目を潜り抜けてオンエアーに出ていたら・・・と考えると、ゾッとします。
それにしても「四半世紀(しはんせいき)」という言葉を知っていたら、このような間違いは起きなかったのではないか?スーパーの発注者、もしくはスーパーを打ち込むオペレーターが「四半世紀」という言葉を知らなかった可能性が「大」だと思います。それって、何だかなあ・・・と、先ほどの大笑いはどこへやら、暗澹たる思いになるのでした・・・。
ま、でも、もしかしたら「四畳半」のイメージが「四半世紀」と混濁して「四世紀半」に・・・なるわけ、ないやんか。
(2009、11、5)