新・ことば事情 3734
「『45本』のアクセント」
11月5日、日本テレビ「思いっきりDON」の中の「きょうは何の日」のようなコーナーを見ていたら、野村克也前・楽天監督のこれまでを振り返っていました。その中で、野村前監督が現役時代、そのシーズンに打ったホームランの数、
「45本」
を、若い男性ナレーター(アナウンサー)がナレーションで、
「ヨ\ンジュー・ゴ\ホン」
と言いました。「5本」の部分のアクセントが違います。耳を疑いました。「45本」は、誰がなんと言ったって、
「ヨ\ンジュー・ゴ/ホン」
しかないでしょ?ところがまるで、この男性アナウンサーは、時間(分数)の
「45分(ヨ\ンジュー・ゴ\フン)」
のように「45本」を発音したのです。
数詞や序数詞のアクセントって、実は大変難しいんですが、こんな日常的に使う数詞でさえ、プロのアナウンサーのアクセントが揺れているというのを目のあたりにして、大変ショックを受けたのでした。
(2009、11、5)