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『道浦TIME』

新・読書日記 2009_200

『2円で刑務所、5億で執行猶予」(浜井浩一、光文社新書:2009、10、20)

著者の浜井浩一氏は、京都の龍谷大学教授だそうだ。どこかで見たことのある名前だなあと思ったら、以前にこの人が書いた本を読んでいた。

本書は大変キャッチーな(そして底が浅そうな)タイトルだが、それに関しては著者自身が「はじめに」で、「編集者が、売れそうなタイトルを付けた」とタネばらしをしている。そうだろうな。タイトルとは違って、内容は固めの、ちゃんとした本である。

「2円で刑務所」というのは、シャバで暮らして行けないから、たった2円の「窃盗」で刑務所に戻る人のこと、そして「5億円で執行猶予」というのは、言わずと知れた「TK」である。そう言ってしまうとなんだかなあ・・・人間、お金の金額だけで割り切れるものじゃないし、それは法律の世界でも同じか。不公平と考えるかどうかは、背景を知らないとなんとも言えないもんなあ。


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(2009,10,22)

2009年11月19日 20:10 | コメント (0)