新・ことば事情 3703
「馬車が歩く?」
本当に久しぶりに、何年ぶりかで、知り合いのUさんからメールが来たと思ったら、言葉に関する質問のメールでした。
「教えて下さい!『馬車』は、やはり『走る』としか表現できないのでしょうか。『馬車がトコトコ音を鳴らし走っている、のどかな風景』の文章で、そのスピード感に違和感があり、馬車はトコトコ『歩いている』に変えると、車が歩くのも変だし。困ってます。ご意見いただけると有り難いです。」
うーん、なんじゃ、こりゃあ!という質問ですね。よーし、答えてやろうじゃないの。「馬車が歩く」はいくら比喩表現としてもおかしいよなあ。そこで、
「お尋ねの『馬車』の件ですが、『進む』ではいかがでしょうか?もしくは『行(ゆ)く』でもいいのでは?」
と返事のメールを送ると、
「有難うございますっ!結局、『行く』を少し客観的に『行き過ぎる』or『通り過ぎる』でいきます。『馬車がトコトコと通り過ぎる、のどかな風景』。『馬車』って『馬』ではなくて『車』なんですね。こんな事考えた事もなかったです。有難うございました。勉強になります。感謝です。」
というお返事が。結局は役に立ったのか、立たなかったのか?ちょっとはお役に立てたようではあります・・・。