新・ことば事情 3701
「畳75枚分か?75畳分か?」
夕方のニュース「ten」のスタッフから電話がかかってきました。
「道浦さん、出雲大社にある大きな『日の丸』の大きさの表現なんですが、『畳75枚分』でしょうか?それとも『75畳分』でしょうか?」
少し考えて、
「うーん、どちらでも間違いではないようにも思うけど・・・・そうだな、『部屋の広さ』を表すのなら『75畳分』だけど、この場合は『旗の大きさ』を示すんだよね。それなら、『畳1枚を基準』にしてそれが『何枚分あるのか』という意味で考えて、『畳75枚分』の方がいいかな。『~畳』という助数詞は、『広さの単位』だからね。」
それから、関連の話として、
「『百畳敷き』とか『千畳敷き』とか呼ばれる名所なんかがあるけど、それは実際に『100畳』や『1000畳』きっちりあるのではなくて、『広い』ということを言っているんだよね。『ナナイロ(七色)の変化球』とか『ゴシキ(五色)沼』のようなものですね。この場合の『~畳』はやはり『広さ』の単位だね」
「わかりましたあ!」
ということで、一件落着でした。