新・読書日記 2009_177
『世襲義員のからくり』(上杉隆、文春新書:2008、5、20)
「ミヤネ屋」でもおなじみの上杉さんの本。『週刊文春』に不定期連載中の特集だが、"いまこの時期"(今年5月)に出すことが「時宜を得ている」と判断されたのだろう、その意味で"緊急出版"なので、新書にしては薄い(ページ数が少ない)。その分、読みやすいとは言える。
結局「世襲」は、「政治資金」という「無税の相続」が、他の(資金の乏しい)新しい人材の政界への進出を阻害している、と。「無税」というのは「宗教法人」にも通じる?政治は宗教なのか?誰のための政治なの?と。「芸能人の世襲」とはワケが違う「政治家の世襲」を斬る。
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