新・読書日記 2009_168
『日本語は死にかかっている』(林望、NTT出版:2008、10、31)
「序章・日本語は死にかかっている」に始まり、「紋切り型という低俗」「保身はことばの品性を汚す」「偉ぶる男は卑しい男」「冗舌は駄弁の始まり」「上品ぶるという下品」「身ぶり口ぶりもことばのうち」「恥ずかしい卑しいいやらしいことば」「聞く力こそ話す力」と、攻撃的で耳の痛い各章の見出し。「美しい話し方への第一歩」でむすびとなる。対象とした読者層は、おそらく私よりは若い層だと思われる。テレビに対しては総じて批判的。まあ仕方ないとも言えますが・・・。リンボウ先生の日頃の、最近の日本語と日本人に対する気持ちをぶちまけた書。
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