新・読書日記 2009_164
『量刑・下』(夏樹静子、光文社文庫:2004、10、20)
(上巻から続く)でも、やはり「推理小説」としては、それだけでは物足りなかったのかもしれません。「事件」が起きるのですが、その分、裁判制度のような面で言うと、ちょっと興味がそがれてしまった感じが・・・。最後まで読むと、それはそれで納得するのですけど。
これってもう、ドラマ化されたのかな。ドラマ化しないかな。
なんと「解説」は橋本五郎さんが書いているので、びっくり。それで勧めたのか・・・と邪推。いや、とても感動したからこそ「解説」も引き受け、新聞でもPRしたのだと、内容から言うと、そういうことになるでしょう。よく取材して書かれた小説。上下あわせて1000ページ近くにもなるが、読む価値はあります。
star3_half