新・読書日記 2009_127
『ルパンの消息』(横山秀夫、光文社文庫、2009、4、20)
2005年5月に単行本、そして今回、文庫本が出て初めて読んだ。
友人のY君から「横山秀夫マニアの道浦なら、読んでると思うけど」といわれたが、私は別に横山秀夫の熱心な読者ではないのだが・・。でも読んでみた。横山のデビュー前に書かれたものだというが、それなりに(と言うと失礼)おもしろかった。
「急げ」「ああ」「早く」「うん」(130ページ)のリズムがよい!
学生時代の「ルパン計画」とは何か?また時効が24時間後に迫った中でのナゾの究明は『24(トゥエンティ・フォー)』と発想的には同じ。(と言いつつ『24』を観ていないのだが。)スリルがある。おそらくいろいろなトリックは、よく考えると「本当は、無理」というものもあるだろうが、一種の"青春もの"として読ませてしまうところがあった。
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