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『道浦TIME』

新・読書日記 2009_105

『大阪「駅名」の謎~日本のルーツが見えてくる』 (谷川彰英、祥伝社黄金文庫:2009、4、20)

いろいろ、勉強になる一冊!たとえば、日本の国名のもとになったのは、なんと大阪府と奈良県の府県境にある生駒山のふもとの東大阪市の「日下(くさか)」というところで、ここがもともと「草香(くさか)」という名前だったが、生駒山の上から朝日が昇る、そのふもとだったので、「日の下」と書いてそのまま地名の「くさか」と読んだという。もともと「ひのもと」は「草香」にかかる枕詞だったのではないかという民俗学者・谷川健一の説を紹介していて、目からウロコが落ちた。
同じような地名の命名は、「はるひ(春日)」と書いて「かすが」、「とぶとり(飛鳥)」と書いて「あすか」、「ながたにのはつせ(泊瀬)」から「長谷」を「はせ」と読むようになったなど枚挙に暇がないと。そうだったのか!大阪の地名の難しさの背景にはこのような背景も。一読をオススメする。


star4

2009、5、24読了

2009年6月17日 16:25 | コメント (0)