新・読書日記 2009_95
『切手が伝える仏像~意匠と歴史』 (内藤陽介、彩流社:2009、4、28)
美しいカラー写真満載の一冊。博覧強記・切手博物館副館長の内藤氏の博識ぶりには舌を巻くしかない。彩流社の「切手で知ろうシリーズ」の第6巻。新刊発売と同時に、内藤さんから送ってもらった。いつも、ありがとうございます。
仏教、やはり奥が深い・・・と一言で言うのは、「よくわからないという意味だ」と言われるが、それでも、やはり奥が深く深くフカーイことは分かる。そして、切手が美しい。
*"オーム・マ・ニ・パド・メ・フーム"
という言葉は「オーム、宝珠と蓮華よ、幸いなれ」の意味だそうだが、ラテン語のミサの歌詞に似ている気がする。
*二人の童子を従えた「三尊」の形式が多いと、84ページに。これって「横綱土俵入り」にも応用されているのでは?
*65ページの「二十五菩薩」に関する記述で、
「いずれも、信徒たちに極楽浄土の素晴らしさを可視化するためのものであった」
と、内藤さんも「可視化」という言葉を使ってらっしゃいました。
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