新・読書日記 2009_94
『街場の大阪論』 (江 弘毅、バジリコ:2009、3、18)
著者は12年間、雑誌『ミーツ』の編集長を務めた、岸和田出身の編集者。キーワードは「街場」。平仮名の「まち」でも、「町」でもない、「街」であり、「ムラ社会」でも「都会」でもない「街」の重要性を説いている。また、テレビのいわゆる「情報番組」の空虚さも指摘。耳が痛い。
吉本・コナモン・コテコテ・阪神タイガース的"ステロタイプの大阪"に異義を唱えるのは私も同感。大和川より南は、(阪神)タイガーズと違うでしょ、やっぱり「南海ホークス」やで!しかし、「ミーツ風」というより「ミーツそのもの」のオシャレ文化文体は、わかりにくくて読みにくい。もっと読者主体の読みやすい文章の方が、わたしは好きだ。"ええかっこ"してる感がある。それを好む人もたくさんあるのだろうが...。
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