新・読書日記 2009_82
『未曾有(ミゾーユ)だよプロ野球』 (いしいひさいち、双葉文庫:2009、4、19)
いしいひさいちのおもしろさの原点に近い、野球人のキャラクターが出てくる。もう20年以上前の作品。ドラフトで因縁があった当時のKK・桑田と清原が共に引退したものの、今だに脚光を浴び、バカ・アホキャラで描いていた原・岡田がともに自らのチームの監督になる日を、誰が想像したか?根暗キャラの王監督と、アホキャラの原監督が、ともにWBCで監督を務めて、日本代表チームを世界一に導くなど、読めば読むほど、時の流れを感じる。現在とつながっているからだ。そういえば、広岡さん、土橋さんはお元気だろうか?
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