新・読書日記 2009_60
『出身地(イナカ)がわかる! 気づかない方言』 (篠崎晃一+毎日新聞社、毎日新聞社:2008、8、30)
「気づかない方言」というものがあるのを知ったのは、10年ほど前。大阪人が「共通語」と思っているけど、れっきとした「大阪弁」であるというもので、たとえば「なおす」(=「片付ける」の意)、「押しピン」(=「画鋲」の意)。三重県だと「とごる」(=「沈殿する」の意)など。本人は「方言だよ」との指摘を受けて初めて、「え?これって方言なの?」と驚くという言葉である。島根県の「気づかない方言」で「みやすい」(=「簡単」の意)というのがあるそうだが、島根の隠岐出身のスタッフに「『きょうのテストは、みやすかったよ』っていうふうに言う?」と聞いたところ、「言いますよ・・・え?方言なんですか?」と驚いていた。ウッシッシ。
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