新・読書日記 2009_31
『明治時代の人生相談』 (山田邦紀、幻冬舎文庫:2008、11、10)
「ございませうか」
など旧仮名遣いのように見えて、「十分」のルビが「じゅっぷん」(「じっぷん」ではなく)となっていたりする。そういう意味では、厳密に明治時代の言葉を写してはいないと思うので、表記に関しては資料的な価値はない。
明治と今とのもちろん時代の違いを感じるが、それでも、
「人間の営みなんて変わっていないのだなあ」
と思わせる部分も多い。細かな記事の分量が多いので、全部読み通すのには、意外と難渋した。
star3_half