倉田夏輝(本仮屋ユイカ)と一緒にいる時、突然、胸を押さえて倒れてしまった久住健太(佐藤隆太)。夏輝に支えられて帰宅すると、そこには実の父・黒木慶(小日向文世)の所にいるはずの大地(秋元黎)の姿が。大地は、母・恭子のホットケーキの味を再現しようと苦戦していた。黒木の所には行きたくない様子の大地。
一方、北洋製薬では、芹沢春樹(西村和彦)が衝撃的な事実を突き止めていた。黒木は大地の実の父などではなかった。DNA鑑定書は捏造された偽物だったのだ。「子供に治験するなんてバカげてる」と研究から降りようとする芹沢。しかし、黒木はそれを許さない。
その黒木が、健太の姉・恭子の死に関与しているのでは?と疑い始めた丹波修司(塚本高史)。修司は、恭子の死や北洋製薬について調べ始めていた…。
そんな中、大地のホットケーキ作りの為に、味覚を強化する黄色ドロップを舐めた健太は、再び倒れてしまう――。
病院で目覚める健太。そこには、夏輝と大地、そして黒木の姿が。そこは黒木御用達の病院だった。黒木によれば、健太は心臓発作で倒れたのだという。ドロップの使い過ぎが原因だ。健太は黒木から、次、ドロップを舐めれば、確実に死んでしまうと忠告される。
一方、黒木の所から、健太の元へと戻って来たがっている大地。健太は、大地と共に病院を抜け出し、恭子のホットケーキを完成させる。そして大地に言う。黒木の所に戻るように、と。実の父であり、財力もある黒木と暮らした方が、大地は幸せになれる…健太はそう考えたのだ。健太の言葉を受け入れ、大地は黒木の所へと戻っていく…。
しかし、その黒木は禁断の薬物「トゥーマイ」を完成させるため、大地に、子供にとっては劇薬になりかねないドロップを服用させようとしていた。見かねた芹沢は、土壇場の所で黒木に刃向かい、大地を連れて逃走する。黒木の部下たちが二人を追う…。
その頃、健太の元には修司が訪れていた。修司は健太に、突き止めた真実を伝える。恭子の事故死の原因は、黒木ら北洋製薬の連中に追われていたせいだったのだ。胸騒ぎを覚える健太の元に、芹沢と大地から電話がかかってくる。
芹沢は健太に全てを伝える。死の直前、恭子から助けを求める電話があった事、真相を探るために日本に戻って来た事、恭子が難病の特効薬を作る過程で、ある薬を生み出してしまった事、黒木に軍事転用されるのを怖れ、その薬をドロップに見せかけて持ち出した事、そして、黒木が大地の実の父親ではない事も――。
芹沢は、大地に危険が迫っている事を伝え、健太に助けを求める。しかし、健太の体を心配する大地は「僕は平気だから。絶対ドロップを使っちゃダメだ!」と言う。そして、電話は、芹沢と大地が追手に捕まった所で切れてしまう…。
大地を救いに行くため、最後の一粒であるドロップを舐めようとする健太。「死ぬぞ!」とドロップを奪い取り、止めようとする修司。やって来た夏輝も、修司と一緒になって止めようとする。そんな二人に、健太は言う。
「もう嫌なんだよ…!もう二度と大事なもんは失いたくねえんだ!…アイツは言ったんだよ。俺のとこにいてえって。こんな俺のとこによ。なのに、何もしねえで指くわえて待ってろってのかよ!?そんなの、本物のクズじゃねえか!」
健太の熱い想いを汲んだ修司、「絶対ぇ、死ぬなよ!」と、健太にドロップを返す。最後のドロップを口に放り込んだ健太、大地を救うため、北洋製薬へと走る…!
一方、北洋製薬の研究室では、黒木が大地の治験を始めようとしていた。そこに駆けつける健太。間に合った…と思いきや、時間切れとなり、ドロップの効果が切れてしまう。健太を部下たちが取り押さえる中、黒木、今まさに大地の治験を行おうとしている…。