でたらめヒーロー

第11話6月13日(木) 23:58~

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憧れの白井麻里(原幹恵)に本気で告白された久住健太(佐藤隆太)。しかし、倉田夏輝(本仮屋ユイカ)を好きになり始めている健太は断ってしまう。…が、麻里が告白する場面を見ただけで立ち去ってしまった夏輝は、健太が告白を断った事を知らないまま…。
そんな中、丹波修司(塚本高史)の妻・早苗(小野真弓)が妊娠。修司に結婚や家族の素晴らしさを説かれ、考え始める健太。だが、誤解したままの夏輝との関係は今まで以上にギクシャク。健太を「久住さん」と呼び、距離を置こうとする夏輝。二人にくっついて欲しい大地(秋元黎)は、健太が麻里をフッた事を夏輝に話し、「健太君」と呼んでみれば?などと提案。健太にも夏輝に告白するよう背中を押し、二人の距離を縮めようとするが…。
そんな中、黒木慶(小日向文世)が健太に接触してくる。警戒する健太にDNA鑑定書を見せ、驚愕の事実を明かす黒木。なんと、大地の父親は黒木で、大地を引き取りたいと言うのだ。今までとは違う黒木の真摯な態度に、心揺れる健太。結局、大地の為を想い、黒木を信じて取り敢えず一週間、大地を預ける事に。
しかし、黒木には、大地を必要とする“ある理由”があった。ドロップの使用制限を解除するため、健太以外では唯一ドロップが効く人間である大地にドロップを服用させ、その血液を採取しようと企んでいたのだ。芹沢春樹(西村和彦)が、子供にドロップを服用させるのは危険だと主張するも、黒木の意志は固く…。そうとは知らない大地は、健太にドロップ缶を渡し、去っていく…。
一方、かつて健太に捕まり、拘置所に収容されていたコンビニ強盗犯・桜木が、ゴーグルZ2号に復讐するため、拘置所から逃亡。会社員を脅迫し、2号にやられたという偽の被害届を出させる。2号の存在を危険視した警察上層部の思惑も重なり、指名手配されてしまう健太。家族を守りたい修司も、上層部に逆らえず、その片棒を担いでしまう。
自分が指名手配された事を知った健太、残されたわずか4個のドロップを持って、逃走。警官達に追いつめられた健太は、黄色(味覚)のドロップを使い、何とか難を逃れる。
そんな健太を匿ってくれる人物が一人…早苗だ。匿ってもらう一方、味覚が強化された健太は、思い出のビーフシチューの味を再現しようとしている早苗を手伝う事に。
情報を掴んだ警察上層部は、健太の逮捕を修司に命じる。悩みながらも、家族を守るため、健太に銃口を向ける修司。「俺は家族の為だったら何だってする!」…が、銃口の前に立ち塞がる早苗。思い出のビーフシチューを囲んで婚約を交わした時の事を思い出させ、修司を説得しようとする。…と、その時、修司が突然、筆談を始める。
『オレ とうちょうき みはられてる。 でも クズケン逃がしたい』
修司の意図を察した早苗と健太。三人は声で演技をしながら、警察の目を欺く。そして、その隙を突いて、紫色(触覚)のドロップを舐めた健太が逃走に成功する…! 一方、ゴーグルZ2号への復讐を企む桜井は、かつてと同じようにコンビニを襲撃。夏輝を人質にとり、健太をおびき出す。夏輝を救う為、駆けつける健太。しかし、夏輝の頭に銃を突きつけられ、なす術ない。無抵抗のまま撃たれようとしている健太。絶体絶命…だが、その時、修司から報酬として貰っていた「お買い物カード」が、小物入れに入っていると気づいた健太。奇跡を信じ、桜木に向かってカードを投げる。カードは見事命中。桜木の手から銃を叩き落とし、健太は夏輝を救い出す。 そのまま立ち去ろうとする健太を「健太君!」と呼び止める夏輝。正体がバレた事に戸惑いながらも、健太は大地に背中を押された事を思い出し、勇気を振り絞って夏輝に告白。夏輝は憎まれ口を叩きながらも、健太の胸に寄り添い、涙する。そして健太も、そんな夏輝の肩を優しく抱くのだった…。
桜木が逮捕され、健太への誤解も解け、指名手配は撤回される。夏輝と喜び合う健太。…と、突然、心臓を押さえる健太、苦しみながら倒れてしまう――。