でたらめヒーロー

第10話6月6日(木) 24:08~

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ある日、久住健太(佐藤隆太)は、突然、憧れの白井麻里(原幹恵)から告白される。舞い上がる健太。丹波修司(塚本高史)に「ヒーローは休業、暫く恋愛に集中する」と宣言する。一方、健太への恋心に揺れる倉田夏輝(本仮屋ユイカ)は、会えば喧嘩ばかりしてしまう健太との関係を憂い、道端の占い師から胡散臭い恋愛成就のパワーストーンを買ってしまう。そして、大地(秋元黎)に勧められ、思い切って健太を焼肉デートに誘う夏輝。焼肉につられ、健太はあっさりOKする。もしかしてパワーストーンの効果?と驚く夏輝。
しかし、麻里に色仕掛けで迫られた健太は、夏輝との焼肉デートをすっぽかし、麻里とホテルへ行く約束を優先する。ドロップで敏感になった健太を喜ばせてあげたい…麻里にそう囁かれ、興奮する健太。事件を解決するためと嘘をついて、大地から赤と紫のドロップを手に入れ、いそいそとホテルへ。麻里にせがまれて、触覚を強化する紫のドロップを舐め、麻里との初夜に臨もうとする健太。
しかし、実は麻里には別の目的があった。麻里は、ドロップの使用制限を解除するため、変身後の健太の血液を必要としている黒木慶(小日向文世)に買収されていたのだ。
そうとは知らない健太、油断した所をスタンガンで気絶させられ、麻里に血液を奪われてしまう。健太の血液を手にした麻里は、意外な行動に出る。健太の血液と引き換えに、黒木に一億円もの大金を要求したのだ。黒木は用意すると言うが…。
一方、健太が夏輝とのデートをすっぽかし、麻里とのデートを選んだ事を知り、落ち込む夏輝。占い師へパワーストーンを返品しに行くが、そこでヤクザ風の男に捕まってしまう。
その頃、何とか意識を取り戻してホテルを出たものの、街中で眠ってしまっていた健太の元に、異変を知った修司が駆けつける。健太からの報告を聞いた修司は、麻里が北洋製薬に頼まれ、健太の血を奪ったのだと推理。麻里から早く血液を奪い返すよう助言する。謎の疲労感に襲われながらも、健太は麻里のマンションへと向かう。 麻里のマンション近くまでやって来た健太。そこに麻里の事を調べた修司から連絡が。麻里は元々お嬢様育ちだったが、5年前に父親が入院、母親も過労で倒れ、今ではたった一人で入院費から母親の面倒まで見ているという。だから、金が必要だったのだ。
その麻里が、北洋製薬の雇った男達に拉致されようとしている所を目撃した健太。使わずに残っていた赤のドロップを舐め、ゴーグルZ2号に変身すると、麻里を乗せて走り去ろうとした車に超高速で追いつき、素手で止める!
人間離れした健太に怖れをなし、逃走する男たち。それを追う健太。その隙を突き、健太の血液を持ったまま逃走する麻里。健太が気づくと、既に麻里の姿は消えていた。
近くの高い建物の屋上に移り、ドロップによって強化された視覚で麻里を探す健太、公園に身を潜めた麻里を発見する。急ぎそこへ向かおうとしたその時、大地から電話が。夏輝が怪しい占い師一味によって誘拐されたというのだ。救いを求める大地。それどころじゃないと断ろうとする健太だったが、大地に説得され、仕方なく夏輝を探す。そして、雑居ビルに監禁されている夏輝の姿を発見する。しかし、ドロップの効果が切れるまであと2分しかない。夏輝を助けに行く時間はない…。
その頃、夏輝は、ヤクザ達に因縁をつけられ、レイプ映像を撮る為に犯されようとしていた。夏輝が2号に助けを求めたその時、勢い良く開けられるドア。入って来たのは2号…ではなく、修司ら警察だ。あの屋上から、健太が修司に連絡してくれたのだった。
一方、公園に潜む麻里の前には、健太が立ちはだかっていた。血液を取り返そうとする健太に抵抗し、「どうしてもお金が必要なんです」と言う麻里。母から毎日、お金を要求される日々…そんな生活から脱け出す為、男を値踏みし、お金を持っている男の人を探し、笑顔を振りまいてきた…そう告白し、そんな自分を「最低な女ですよね」と自嘲する麻里。
そんな麻里に健太は言う。「世の中金だ」「働くのめんどくせーし、俺だってラクして稼ぎてえよ」「でも、そんな簡単じゃねえから、いつも金も仕事もねえし、クズ扱いされてよ」それでも…それでも、そんな時、麻里の言葉に、麻里の笑顔に、救われたんだ、と。
「最低の女とか言ってんじゃねえよ」…健太の不器用ながらも温かい言葉に、思わず涙する麻里。ところが、その直後、健太は倒れてしまい――。