連続空き巣犯を捕まえ、またしても丹波修司(塚本高史)の検挙率アップに貢献した久住健太(佐藤隆太)。その一方で、黒木慶(小日向文世)には既に正体を見破られ、大地(秋元黎)の「健太がゴーグルZ2号では?」という疑いも深まっていた。健太が決めポーズの練習をしている所を目撃した大地は、ますますその疑いを深めている様子。
そんな中、近頃の活躍が認められ、修司は念願の刑事に昇進する。しかし、その立役者であるはずの健太の方は、何の報いもなく、憧れの白井麻里(原幹恵)からもぞんざいに扱われ、不満を募らせていた。
「お前にもいい思いをさせてやる」と、修司は、人気アイドル・星野萌絵(宮澤佐江)のボディガードの仕事を健太にあてがう。萌絵の元には、半年前から脅迫文や隠し撮り写真が送られてくるようになり、遂には昨日、殺人予告が届いたのだという。
金と「ボディガード」という響きの格好良さにつられ、引き受けた健太。
しかし、ボディガードとは名ばかり。クビになった前マネージャー・早野の代わりに、我が儘な萌絵に散々こき使われ、辟易する健太。
一方、街で似顔絵を描いていた倉田夏輝(本仮屋ユイカ)に接近する黒木慶(小日向文世)。夏輝は、紳士的な黒木に好感を持ったようだが…。
そんな中、相変わらず萌絵にこき使われている健太。…と、ふとした拍子に健太は、萌絵がバッグの中に入れている、小さな鈴のついたお手製のお守りを見つける。上京する時、母が作ってくれた物らしい。萌絵の意外な一面が垣間見え、少しほっこりする健太。…が、続いて萌絵の手帳に隠されていた隠し撮り写真まで発見する健太。問いつめられた萌絵は開き直って白状する。脅迫状も隠し撮り写真も、全ては注目を集める為に萌絵が仕掛けた自作自演だったのだ。健太は「ざっけんな!何が殺人予告だよ」と怒り去っていく。…が、訝る萌絵。殺人予告まではした覚えがない。その萌絵に忍び寄る何者かの影…。
翌朝。健太の元に修司から萌絵の行方不明を知らせる連絡が。萌絵の母が1年前に病死していた事を知り、驚く健太。…が、萌絵の他に犯人がいるとは思いもよらない健太は、そのまま無視してしまう。ボディガード代を受け取った健太は、以前借りていた金を黒木に返しに行く。…と、黒木から「いくらでも払う」とドロップの取引を持ちかけられる。ヒーローを辞めれば大金が手に入る…金かヒーローか、迷う健太。
一方、スタジオの地下倉庫では、前マネージャー・早野によって萌絵が囚われていた。殺人予告を出し、萌絵を拉致した犯人は、クビにされた事を恨んだ早野だったのだ。「お前を殺して有名にしてやる」と宣言する早野。萌絵には生命の危機が迫っていた…。
その頃、金かヒーローかで迷う健太の元に、犯人が別にいると気づいた修司から連絡が。萌絵はまだスタジオのどこかにいる。ドロップの力で助けてくれ、と。「マスコミも注目してる、助けたらヒーローだぞ」と煽る修司に「もうその手にはのらねえ」と断る健太。
しかし、やはり健太は葛藤する。そんな健太の背中を押すように大地(秋元黎)は言う。「お母さんの写真立ての裏」…見ると、そこには緑のドロップが。大地は、健太の正体とドロップの事に既に気づいてる…?「健太にならドロップを渡してもいい」と信じてくれた姉の言葉と、「ヒーローを頑張っている久住さん、ステキです」という麻里の言葉にも背中を押され、健太は、萌絵を救うべくスタジオへと駆けつける。
その地下倉庫では、マスコミに脅迫騒ぎが萌絵の自作自演である事をバラした早野が、自殺に見せかけて萌絵を殺すべく、ガスボンベの栓を開いた…。
健太は、緑ドロップによって強化された聴覚で萌絵を探すべく、耳を澄ませる。その頃、萌絵は意識を失い、倒れてしまう…
だが、萌絵が倒れた拍子にポケットから落ちたお手製のお守り。微かな鈴の音。それが健太の耳に届く。鈴の音がした方向へとダッと駆け出す健太。果たして間に合うのか…?
そして、健太が金よりヒーローを選んだ事を知った黒木は、“ある男”に電話をかける…。