2014年4月19日(土)
午前10:30~11:25
海原お浜・小浜の小浜を祖母に持ち、父親も元漫才師、母親も元マジシャンという関西芸能界のサラブレッド・海原やすよともこ。
日常をテーマに、巧みな話術で爆笑をさらうしゃべくり漫才はもちろん、バラエティー番組でのフリートークやロケで見せる気取らない人柄が絶大な支持を受け、今や関西では押しも押されぬ人気者となっている2人。
だが、仲よし姉妹が二人三脚で歩んで来た22年の芸人人生は、数多くの苦悩や葛藤があったという。そんな2人の歴史を3つのブロックに分け、そのときどきに2人が感じていた“幸福度”をおなじみの「幸せ・不幸せグラフ」で明かしながら、レギュラーメンバーの陣内智則、月亭八方、月亭方正とのトークで振り返っていく。
まずは、師匠の中田ボタンに入門した1992年から95年までの3年間。
活発なともこがやすよにコンビ結成を持ちかけたのかと思いきや、なんと、やすよが「漫才師になろう」とデザイナーの専門学校に進学しようとしていたともこを誘ったのだとか。
当時、やすよは17歳の女子高生。そのころ関西で活躍していた雨上がり決死隊らにあこがれ、父親と交流のあったボタンに弟子入りを志願したという。
ところが、念願の入門から3年間のグラフの“幸福度”は2人揃って下がる一方で、95年にはどん底まで落ち込んでしまう。
その大きな理由は、彼女たちが95年ごろから出演していた若手の劇場「心斎橋筋2丁目劇場」での辛い経験にあるという。当時の2丁目劇場といえば、NSC10期生のメッセンジャーやジャリズム、やすよともこと同じ92年にデビューした11期の中川家や当番組MCの陣内が人気を博していたころ。若手のほとんどを占めていたNSC出身の芸人たちは、突然やって来た「弟子っ子」のやすよともこに戸惑い、あからさまな反発を見せて…。
「楽屋には本当に居場所がなかった。居心地がよかったのは、舞台に立ってるときだけやった」とともこが語る苦難の時代、2人に抱いていた複雑な気持ちを後輩の小籔千豊、中川家がVTRで証言。
さらに、「あのときはホンマに怖かった!」と2人が口を揃える、当時の2丁目芸人たちの冷ややかな態度がありありとわかるバラエティー番組の秘蔵映像も大公開!
その中で、しっかりと表情を捉えられていた陣内は「ひどい!俺、こんな顔してたんや…。テレビで見せる顔ちゃうやん!」と大慌てで…。
続いては、96年から2004年までの9年。
ともこの“幸福度”は96年から一気に上昇!このころ、同期のたむらけんじと仲よくなったのをきっかけに2丁目劇場の面々とも親しくなり、「仕事が楽しくなってきた」からだという。
一方、やすよの“幸福度”は低迷したまま。お笑いの仕事にあこがれを持っていただけに、「思ってたんと違う!」と夢と現実のギャップは大きく、「ひたすら『辞めたい』と思ってた。普通の女の子がやるようなOLさんになりたかった」という。
しかし、テレビの仕事も徐々に増え、漫才の新人賞も総なめにするなど、コンビの活動も軌道に乗り始めたころ、再び2人を苦難が襲う。
2丁目劇場がコントやトークなどをメインとする方針に変わり、芸人たちに「漫才禁止令」が出されたのだ。
これで本格漫才を目指していたやすよともこ、中川家らは劇場を去ることになってしまう。活動の場がなくなり、「中川家と私らの4人で『これからどうする?』って電話ばっかりしてた」
「『いっそ、芸人辞めて4人で店でも始めよっか?』という話にまでなってた」と当時の混乱を振り返る2人。
特に、もともとお笑いの世界から心が離れかけていたやすよは、最悪の心理状態に陥っていたようで、「もう仕事もしたくないし、誰にも会いたくない!」と担当マネジャーに連絡先の電話番号すら教えたがらないほど心を閉ざすように。その影響はともこにもおよび、「『誰も私らの気持ちをわかってくれない!』って、2人ともちょっとおかしくなっていた」という姉妹は、レギュラー出演していた情報番組のロケをボイコットするという信じられない“事件”を起こし…。
方正を「えらいことやってもうてんな!」と仰天させた衝撃事件の顛末とは?そんな当時の様子を中川家が証言。「思い出したくもない時代」と礼二と剛が語る、行き場を失った若手漫才師の苦悩とは?そして、追い詰められた2組が、それでも芸人を辞めなかった理由とは?
最後は、2005年から現在まで。2人の“幸福度”はここからグンと上向きになる。そのワケは、2人にある心境の変化があったからだというのだが…。「漫才をやることが、またすごく楽しくなった」とともこが語る、苦悩の時代を経た2人に訪れた変化とは?
またこの時期、姉妹がそれぞれ結婚し、私生活が充実し始めたことも“幸福度”がアップしたひとつの理由。そこで、ともこの夫・前田耕陽と、やすよの夫で元プロ野球投手の宮本大輔さんが、それぞれの妻への思いや結婚生活の微笑ましいエピソードをVTRで証言。
さらに、中川家が苦難を共にしてきた盟友ならではのメッセージを2人に送るほか、やすよともこが漫才師として目指す今後の大きな夢を語る!