2014年3月25日(火)
午後3:50~4:47
吉本芸人をゲストに招き、その芸歴を、年表や本人の主観による幸福度グラフで表現しながら、陣内智則、月亭方正、月亭八方らMC陣が、各々の観点で鋭く切り込む『笑いの金字塔 よしもと黄金列伝!』。3月24日~28日は春のスペシャルとしてお届けするスピンオフ企画の第2弾。その2日目となる今回は「若手芸人お仕事事情!みんな悩んでますスペシャル」。モンスターエンジン、銀シャリ、藤崎マーケットら、若手有望株3組を招き、彼らが抱えるお悩みに、MC3人がアドバイスする。
まず登場するのはコンビ結成8年目の銀シャリ。人気も実力もある彼らだが、本人たちの幸福度グラフはこのところ緩やかに下降中。そんな2人の悩みは「最高のナンバー2になりたい。どうしたらいいか」というもの。現在はレギュラー番組を5本抱えているという2人に、陣内は「贅沢な悩みや!」と一蹴するが、本人たちにとっては自分たちが思い描く姿にはなっていないようだ。
橋本は「自分たちにメインは無理。メインを張れるタイプでもない。ナンバー1はとっくに諦めている」といい、鰻も「メインを張るより、ひな壇に座っている方がいい」と、意外にも2番手志向。そんな2人に対し、「1番になりたいとか2番になりたいとか思ったことはない。ただ最後まで全うしたいと思ってやってきただけ」という八方は、銀シャリがナンバー2に“最高の”とつけたところに注目。「最高のナンバー2になれる人はナンバー1にもなれる人。実はナンバー1になりたいという野心が隠れてるのではないか?」と彼らの真意を深読みするが…。
テレビに出たい、東京にも行きたいという野心はあるという橋本だが、現状で満足している相方・鰻には不満があるという。鰻は絵を描いたり、発泡スチロール工芸を習ったりと、漫才以外に興味が広がっており、それも橋本には面白くないようだ。鰻は「東京へは能力のある人が行けばいい。僕は東京に行っても、言葉のキャッチボールに順応できない。好きな仕事だけやっていたい」といい、「『世界の果てまでイッテQ!』とか、『世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターとかをやってみたい」と大真面目に言い出す。「人生は楽しむ方がいい」と、わが道をゆく鰻独自の人生観には、MC陣も次第に納得させられて…。
続いて登場したモンスターエンジンは今年コンビ結成7年目。幸福度グラフではM-1グランプリの決勝に進出をした08,09年ごろの幸福度は100%だが、東京進出のきっかけになったバラエティー『ピカルの定理』が終了し、一気にどん底へ。西森は「『ピカル』の出演者はどんどん売れていったのに、僕らだけそうならないまま終わってしまった。東京の人は“大阪に戻った”と思ってるし、大阪の人は“東京に行った“と思ってる」と嘆く。そんな2人の悩みはズバリ「東京か大阪か」。このまま東京で頑張った方がいいのか、大阪でもう一回やり直した方がいいのか迷っているというのだ。今は結婚して家庭を持った2人は「空いてるスケジュールを見るのが怖い」とも。
陣内にも似たような時期があり、焦りからパワースポットばかり行っていたと振り返る。方正も「ガリガリに痩せて、貧乏神みたいやった」と当時の陣内を語る。そんな陣内が「焦ってもしょうがない」と吹っ切れたのは何故か?また方正は「テレビの世界は人の輪が絶対大事」と、人の輪を広げる努力をするようアドバイス。八方は、マネジャーとの付き合い方も大事だと助言する。
一方、「自分たちはほかの2組に比べたら抜群に売れてない」というのは藤崎マーケット。なんと現在レギュラーはラジオが1本だけ。3月には“5upよしもと”を卒業するため「恐ろしい」と不安がる。2005年にコンビ結成後、間もなく“ラララライ体操”ネタで大人気となり、一時は月収がなんと300万円に。トキは「僕、すごくおかしくなってしまったんです。その状態がずっと続くと思っていたから、めちゃめちゃタクシーに乗ったり、楽屋の自販機前に千円札の束を置いて“ご自由にお使いください”とか、謎の行動をしていた」という。だが“ラララライ体操”が飽きられるのも早かった。あっという間に月収が10万円に。どん底時代が続いたが、最近は賞レースにも絡み、徐々に幸福度も上昇中だ。
そんな2人の悩みは「もし今度何かの拍子にブレークしたら、次はどういう風に仕事をしていったらいいか」というもの。前のような扱いだとまた一瞬にして消え、次は再浮上できない気がするというのだ。とはいえ、仕事を選べる身分でもない。陣内は「僕も一時仕事がなくなったときは、自分の立場ばかり気にしていた」と、仕事選びでは悩んだという。そんな陣内が、気持ちを切り替えられるようになった理由とは?
また、2人は数年前から情報番組『あさパラ!』に出ているが、最初は隔週でロケがあったのに、だんだんひと月に1回、いまでは3か月に1回になっているそうで、このままなくなるのではないかという心配も。さらに、精神的に不安定になることもあるというトキは「インターネットに“藤崎マーケットは面白くない”と書かれているのを見ると落ち込む」というが、方正がインターネットの中傷に対して実践しているという、とんでもない対処法を伝授する。
そして今回、「誰みたいなポジションになりたいか?」という質問に、なんと3組とも共通のお笑い芸人の名前を挙げたという。3組が憧れるそのお笑い芸人からメッセージが寄せられるが、一体誰か?