2013年3月7日(木)
深夜1:08~
今回のトークの舞台は、月亭八方が席亭を務める寄席小屋、大阪・福島の「八聖亭」。若手落語家が芸を磨く稽古場でもあるこの小屋で、MCの陣内智則、八方の弟子・月亭方正を迎えた八方は「僕がゲストとは…。なんか照れますなぁ(笑)」としきりに照れながらも、いつもの飄々とした口調で2人を和ませ…。トークでは、「仕事がないということがなかった」という輝かしい“黄金期”続きの八方の45年の芸人人生を15年ごとに区切り、そのとき感じていた“幸福度”を年代ごとに明かしながら紐解いていく。
まずは、師匠の月亭可朝に入門した1968年からの15年間。“100%”とマックスの幸福度が続く「第1次黄金期」だ。「最初は入門できたうれしさでいっぱい。『苦労は買ってでもしろ』というけど、苦労なんてどこに売ってんねん?という気持ちやった」と八方。さらに、入門からわずか1年ほどでテレビの仕事が舞い込み、当時の若者に圧倒的な支持を受けていたバラエティー番組『ヤングおー!おー!』で結成された若手落語家のユニット「ザ・パンダ」のメンバーとしてお茶の間の人気者に。「とにかく仕事は増えるばっかり。減るということがなかった」と振り返る八方は、いきなりスターになったワケを「当時の吉本売れっ子三羽ガラスだった、桂三枝(現・文枝)さん、笑福亭仁鶴さん、西川きよしさんのおかげ」だというのだが…。果たして、その意外な理由とは?また、同じ「ザ・パンダ」のメンバーだった桂きん枝が、当時の八方が「しょっちゅう言っていた座右の銘」をVTRで証言。「ムリをしないこと」がポリシーという八方が、陣内、方正も「なるほど深い!」と膝を打つ究極の芸人処世術を明かす!
続く1983年からの15年もテレビのレギュラーは絶えることなく、全国区の超人気番組『笑っていいとも!』に出演するなど絶好調!そんな「第2次黄金期」を謳歌していたはずの八方だが、幸福度はなぜか“0%”のどん底に。その理由は、ズバリ「借金」だったという。仕事も順調で、収入が増えると“遊び”に手を出したくなるのが人の常。八方もその例に漏れず、派手な遊びを続けているうちに借金が嵩み、「収入はあっても返済額が追いつかない」という借金地獄に。すでに結婚もして2人の子どもがいたが、家計は火の車だったという。さてトークには、そのころの生活ぶりをよく知る特別ゲストが加わる。それは実の息子で弟子の月亭八光!当時、八光はまだ小学生。実は借金があったことをまったく知らず、そればかりか「うちは“金持ち”やと思ってた」というのだが…。借金まみれなのになぜか楽しげな、八方一家の驚くべき暮らしぶりとは?
そして1993年から現在までの「第3次黄金期」は、幸福度もほどよく“90%”で安定。関西のバラエティー番組には欠かせない存在なのは今も変わらず、かといって気負うことのない“八方イズム”を貫きながら活躍を続けている。そんな八方に「芸人として『こうなりたい!』と思う人」、「うらやましい存在」とあこがれのまなざしを送る陣内と方正。これに「どうすれば自分が楽になるのかを考えたらこうなった」と語る八方が、後輩芸人の送る珠玉の“格言”や、息子・八光へのメッセージ、落語にかける思いなどを語り尽くす!