どころ

開催にあたって

2022年11月、愛知県の「愛・地球博記念公園」内に第1期開園した「ジブリパーク」。森の木々と調和するように、スタジオジブリ作品の世界が広がる公園です。その制作現場を指揮する宮崎吾朗監督は、「三鷹の森ジブリ美術館」や「サツキとメイの家」をてがけ、映画『ゲド戦記』『コクリコ坂から』『アーヤと魔女』などのアニメーション作品を生み出してきました。
本展では、吾朗監督のこれまでの仕事と作品を振り返るとともに、現在も制作が進行しているジブリパークの制作過程とその裏側を、数々の制作資料とともに展示。建築物もアニメーション作品もつくってきた吾朗監督によるジブリパーク誕生の舞台裏を明らかにします。

宮崎吾朗監督って
こんな人!

1967年生まれ、東京出身。大学卒業後、建設コンサルタントとして公園緑地や都市緑化の計画や設計に従事。1998年より三鷹の森ジブリ美術館建設の総合デザインを手掛け、2001年~2005年まで初代館長を務めた。 2005年に愛・地球博(愛知万博)のパビリオンとして「サツキとメイの家」の制作を担当。その後映画『ゲド戦記』(2006)などをはじめ、アニメーション映画監督としてのキャリアも歩み始める。現在はジブリパークの制作現場を指揮する監督として活躍。

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解説

ジブリパークはこうはじまった!

  • 第1章

    始まりは三鷹の森ジブリ美術館

    建設コンサルタントとして活躍していたことから東京・三鷹の森ジブリ美術館の建設プロジェクトに抜擢された宮崎吾朗は初めてスタジオジブリの仕事に関わりました。ここでは宮﨑駿によるジブリ美術館構想時のイメージボードや、それらを具現化するための吾朗監督のスケッチや制作資料などを展示し、建設や空間デザインなどを含めジブリ美術館がどのようにつくられていったかに迫ります。

    • © Museo d’Arte Ghibli
  • 第2章

    アニメーションの世界をつくる

    三鷹の森ジブリ美術館の初代館長を務めた後、吾朗監督はアニメーションの映画監督という一歩を踏み出し、映画『ゲド戦記』(2006)、『コクリコ坂から』(2011)、『劇場版 アーヤと魔女』(2021)を手がけました。ここではこれらの作品について、映画のベースとなるイメージボードや背景美術などを展示し、特別にジブリ美術館で行われた企画展示の「アーヤと魔女展」も再現します。

  • 第3章

    アニメーションの世界を本物に

    本展では、愛・地球博(愛知万博)のパビリオンとして建設されたジブリパークの「どんどこ森」にある「サツキとメイの家」が実際の5分の1スケールの模型で登場。建築資材、現地の写真を展示して「本当に人が住める家をつくるため」にこだわったポイントを紹介します。

  • 第4章

    ジブリパークのつくりかた

    2022年11月に「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」の3エリアが愛知・ジブリパークの第1期として開園。第2期の「もののけの里」「魔女の谷」の2エリアは2023年度内に開園予定です。アニメーションの世界を自分の足で歩きながら、秘密を発見できる場所となっており、本展では、そんなジブリパークをつくる過程で吾朗監督がどのように考え、描き、つくっているのか、ジブリパークの舞台裏をお見せします。