フィットネスクラブのスポーツインストラクター、松下夕海(26)は客にセクハラされていると高橋エリカ(栗山千明)たちに悩みを打ち明ける。会員の伊佐山篤史(48)はいつもスポーツマッサージで夕海を指名。個室でのマッサージ中、伊佐山は夕海の体を触ってくるという。立証が難しい密室でのセクハラ。上司は思い違いだと取り合ってくれないらしく、今の職場を辞めたくない夕海はセクハラを止めさせてほしいとエリカに依頼する。
エリカはセクハラの証拠を集めるため、インストラクターとしてフィットネスクラブで潜入捜査を開始する。夕海はエリカにクラブ内を案内。この時、エリカはいたる所に置かれたアロマポットに目を留める。それは会員にリラックスしてもらうため、支配人の澤田祐也(45)が自ら設置したものだった。澤田は客に気を遣いすぎる所があるという。この後、夕海はトレーニング中の伊佐山を見つける。エリカは伊佐山の鍛えた体が気になり、彼の仕事について夕海に訊ねる。だが、伊佐山の職業を知る者は誰もいないという。
伊佐山は夕海に気付くとマッサージをしてほしいと頼む。エリカはマッサージする個室にカメラを仕掛け、会員に扮した園田純平(井出卓也)とセクハラの証拠を押さえる事に。マッサージ中、伊佐山はいつものように夕海の体を触るが、途中で盗撮カメラの存在を警戒し始める。エリカは忘れたと言ってカメラを設置したオイルの瓶を慌てて回収。エリカは勉強のために見学したいと理由をつけ、伊佐山のセクハラを阻止する。
翌日、エリカはセクハラの証拠を押さえる事に失敗したと戸塚に報告する。エリカはその警戒ぶりから伊佐山が素人ではないと判断。しかも伊佐山の会員ファイルはトップシークレット扱いになっていた。この後、戸塚は純平が撮影した伊佐山の写真を見て顔色を変え、このミッションから手を引けとエリカたちに命じる。だが、エリカは女の敵である伊佐山の正体を必ず暴いてみせると反発して事務所を出て行く。
次の日、澤田はアロマポットを勝手に動かした若いインストラクターに激怒。アロマポットは澤田以外触る事ができない決まりになっていた。澤田を不審に思ったエリカはアロマポットを注視し、側面の小さな穴に気付く…。その日の夜、エリカはジェラルミンケースを持ってクラブを出て行く澤田を尾行。澤田が向かったのは裏の情報をやりとりする会員制の秘密クラブ「K」だった。なんと澤田はそこで伊佐山と密会。しかも戸塚と伊佐山が顔見知りという衝撃の事実も明らかになる。さらに家庭でもエリカに問題が発生。良介はちょくちょく家を空けるエリカの行動を怪しいと感じ始めて…。