沢村早織(19)は何者かに階段から突き落とされたと高橋エリカ(栗山千明)に打ち明ける。他にも誹謗中傷の手紙が届いたり、深夜に無言の電話があったり、様々な嫌がらせを受けているという。早織は東京・秋葉原で人気のメイドで、今話題になっているA-1(アキバ・メイドNo.1グランプリ)のファイナリストだった。A-1は秋葉原のメイドNo.1を決めるイベントで、優勝者はアイドルとして芸能界デビューする事が決まっているという。
この後、早織は「A-1ファイナル ヲ 辞退シナケレバ 殺ス」と書かれた脅迫文をエリカに見せる。アイドルを夢見る早織にとっては年齢的にも最後のチャンス。早織は優勝が決まるファイナルの日まで守って欲しいとエリカに依頼する。エリカは早織の身を守り、犯人を見つけ出すため、彼女が勤めるメイド喫茶で潜入捜査を行う。メイドになったエリカは常連客の平沼たちから話を聞き、この店にファイナリストがもう1人いる事を知る。
それは不動の人気No.1だった優勝候補の白石莉沙(23)。だが、事前人気投票では早織にその座を奪われたという。勤務中、早織は同じ店で働くメイドの土井雪絵(19)をエリカに紹介。雪絵は早織の高校の同級生だった。この後、莉沙は早織に対抗意識を剥き出しにし、それを見たエリカはNo.1を奪われた莉沙の犯行の可能性もあると考える。エリカは一瞬の隙を突いて莉沙の手帳を隠しカメラで素早く撮影する。
この後、エリカは通りで早織とビラを配りながら話をする。莉沙が変わったのは事前投票の後からで、それまでは本当にやさしい先輩だったという。勤務後、エリカはボディーガードとして早織を自宅まで送り届ける事に。途中、エリカは何者かに尾行されている事に気付く。その人物は目深に帽子を被り、マスクをしていた。エリカが接触を試みると、その人物はエリカに攻撃を仕掛けて逃走。エリカは格闘技に長けた男と判断する。
翌日、エリカはメイド喫茶に前日も来ていた客の浦本の手元に注目する。前日、エリカが格闘したのは左構えの男。浦本は左手でフォークを持ち、手には拳ダコができていた。エリカはこの事実から昨日の男が浦本だったと判断する。エリカは園田純平(井出卓也)に連絡して浦本の尾行を頼む。勤務を終えたエリカは浦本が入った雑居ビル前で監視を続ける純平と合流。そして、エリカと純平は浦本の部屋に侵入して愕然となる。
部屋の壁には剣、斧などの様々な武器が飾られていた。エリカが奥へ入っていくと、物陰から飛び出してきた浦本がエリカを襲撃。浦本はエリカと格闘の末、一瞬の隙を突いて逃走する。事務所に戻ったエリカは撮影した莉沙の手帳の内容を確認。早織が襲われた日、莉沙にはアリバイがあった事がわかり、莉沙はシロと判断する純平。だが、エリカは直接、手を下さなかっただけかも知れないと考える。後日、早織は浦本に再び襲われ、A-1を辞退する事を決意する…。そんな折、エリカの前に犬飼が現れ、戸塚宗一(杉本哲太)の事を調べて欲しいと仕事を依頼。戸塚が内調をクビになった本当の理由も明らかになる…。