高橋エリカ(栗山千明)は「戸塚シークレットサービス」に呼び出され、戸塚宗一(杉本哲太)から依頼人の橋本真奈美を紹介される。真奈美は大きなサングラスをかけて顔を隠していた。真奈美は自分の顔にコンプレックスがあり、そのせいで人付き合いが苦手だったと打ち明ける。そんな自分を変えるために整形手術を受けたという真奈美がサングラスを外すと、目尻にはケロイド状の痛々しい傷跡が残っていた。
真奈美に整形手術を勧めたのは「東原ビューティークリニック」の院長、東原聡。真奈美は東原に強引に説得され、診察を受けたその日に手術を行ったという。1回で済むはずが、治療はその後も続き、その度に高額な治療費を要求。顔に傷跡を残された真奈美は医療ミスだとクレームを入れたが、東原は手術にミスはなかったと反論。東原は体質的な問題だと主張し、新たに200万円もかかる治療法を勧めてきたという。真奈美は他にも被害者がいると推測し、医療ミスを証明して治療費を取り戻して欲しいと依頼する。
エリカは悪徳医療のカラクリを暴くために潜入捜査を開始。エリカは田端という偽名を使い、ナースとしてクリニックで働き始める。エリカは院長の東原と部下の木村との会話を聞くため、木村の白衣のポケットに小型盗聴器を仕込む。東原は普通に治療するなと木村に注意し、通院を長引かせるような治療をしろと命じていた。エリカの予想通り、東原は金儲けの事しか考えていなかった。エリカは東原と木村の会話からカルテ改ざんのマニュアルがある事を知る。
東原は不満げな木村に文句があるなら辞めてもいいと言い放ち、代わりならいくらでもいると伝える。その時、東原の携帯に着信が入る。東原は今から来院するという電話の相手に丁寧に応対。エリカは東原も頭の上がらない相手の事が気になる。この後、東原と秘書の藤本はタクシーでやってきた松井百合子をクリニックの中へエスコート。エリカはその様子をペン型カメラで盗撮する。エリカは院長室にコーヒーを運び、東原と松井の会話を盗み聞きする。松井はボトックス射とフェイスリフトを東原に頼んでいた。
勤務を終えたエリカは事務所に連絡を入れ、マニュアルに沿ってカルテの改ざんが行われていると報告。エリカは先ほど撮影した松井の写真を送り、彼女の事を調べて欲しいと頼む。エリカは悪徳医療の物的証拠となるマニュアルを入手するため、東原の方針に不満を持つ木村から話を聞く事に。出勤日、エリカは何気ない会話から木村に同郷だとウソをつき、その夜、飲みに行く事に成功する。
エリカが木村をおだてると、木村はペラペラとクリニックの事を喋り出す。東原は患者から治療費を取った上、カルテを書き直して保険請求もしていた。この二重請求のマニュアル、裏帳簿は東原が管理しているという。次の出勤日、エリカは東原と藤本が外出するのを見計らって院長室に侵入。だが、藤本が忘れ物を取りに来たため、エリカはマニュアルと裏帳簿の入手に失敗する。この後、戸塚からエリカの携帯に連絡が入り、松井の驚きの正体が明らかになる…。