1年前に結婚した高橋エリカ(栗山千明)は会社員の夫、高橋良介(東根作寿英)と夫の連れ子である幼稚園児・航太郎と幸せな日々を送っていた。ある日、2人を見送って自宅に戻ったエリカは玄関の異変に気付く。きれいに揃えたスリッパ、生けた一輪挿しの花の向きなどが微妙にズレていたのだ。エリカが警戒してリビングに入ると、そこには内閣情報調査室・特殊課の元上司、戸塚宗一(杉本哲太)が立っていた。エリカは1年前まで戸塚の下でスパイとして活動していた。
戸塚は内閣情報調査室を辞め、現在はスパイ時代の経験を生かし、浮気調査や素行調査を行う「戸塚シークレットサービス」の代表を務めているという。エリカをスパイとして高く評価する戸塚は仕事を手伝って欲しいとエリカに頼む。エリカは家庭の事を第一に考え、その頼みを断るが、戸塚は秘密にしている過去を良介たちにバラすと脅され、半ば強制的に仕事を手伝うことになる。
この後、エリカが雑居ビルにある戸塚シークレットサービスのオフィスを訪ねると、戸塚は部下の園田純平(井出卓也)を紹介。純平は大学院生だが、政府のデータベースをハッキングしかけるほどの理系頭脳の持ち主だった。エリカたちが話していると、そこへ依頼者の竹内ひとみがやってきた。婚活サークルの会社「セレブレイト・マリッジ」に登録したひとみは、その会社が主催するお見合いパーティーに参加し、速水という医者と出会ったという。
ひとみは酔って個室に案内され、そこで速水に睡眠薬入りのお酒を飲まされ、乱暴されたと打ち明ける。ひとみは「セレブレイト・マリッジ」に速水の個人情報を照会するが、会員の個人情報を教える事はできないと断られたという。ひとみは速水の身元を突き止めてほしいと依頼する。話を聞いたエリカは、いつの間にかひとみに感情移入し、個人情報を盗む作戦を提案していた。ふと我に戻り、家へ帰ろうとするエリカに戸塚は、ひとみさんもお前と同じように普通に結婚し幸せを掴みたかったんだと言い、ミッション開始を命じる。反論できないエリカは、戸塚のミッションを引き受けることになってしまう。
エリカは「セレブレイト・マリッジ」を訪れ、キャビンアテンダントと偽って会員に登録。その際、エリカは会社のセキュリティもさり気なくチェックする。会員の個人情報は書類にして金庫に保管し、暗証番号は社長の桐生信也しか知らないという。その時、桐生がやってきて、エリカは医者の男性を紹介してほしいと桐生に伝える。そして深夜…。エリカは通気口から「セレブレイト・マリッジ」に侵入。純平はエリカが映すカメラ映像から金庫の暗証番号を解析する。
エリカは金庫を開け、サークル会員のファイルを調べる。どうしても速水の情報を見つける事ができないエリカだったが、二重底に気付き、隠されたファイルを発見。そこには数人の男性と20人近い女性会員の情報があり、速水がひとみと関係を持った事も記録されていた。エリカはこのファイルから速水と桐生が繋がっていると判断。さらにエリカは自分のプロフィールがある事に気付く。
後日、純平は調べ上げた速水の情報をエリカ、戸塚に報告する。速水と桐生は別の大学だったが、同じイベントサークルで知り合った仲間だと判明。速水は勤務する病院の院長の一人娘と婚約していた。速水と戸塚はグルになり、女性を食い物にしていたのだ。しかも次のターゲットはエリカだった。当初の目的は速水の身元を突き止める事だったが、エリカは仕返ししたいというひとみの言葉を思い出す。エリカはパーティーに参加し、女性の敵である速水を徹底的に叩きつぶすと誓った…。