東大阪市在住の12歳の酒井響希くん。全盲でありながら自在にドラムを操る。初めて聞く曲でも数回聞けば、ほぼ再現できる実力。「ドラムを通じて勇気を届けたい」と世界で活躍するプロになる夢を抱く。2歳の時、目の小児がんで両目を失明。残酷過ぎる現実に直面しながら「見えない世界」で生きている。今年、中学校に進学。母と共に往復1時間半の電車通学を始めた。全盲という闇の中で懸命に生きる家族のドキュメントを追った。