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#879

試着室の死角(後編)

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コナンと蘭、園子、世良が訪れたデパートで女社長の指原が何者かに絞殺される事件が発生。現場は婦人服売場にある真ん中の試着室で、指原は左手と右手にダイイングメッセージを残していた。店員の南部、客の二塚、指原の部下の八卷が容疑者として浮上。試着室は3つあり、右側に二塚、左側に八卷がいて、第一発見者は南部だった。二塚が入る前、右側の試着室前には白いサンダルがあったという。

 目暮警部は南部、二塚、八卷を事情聴取する。目暮は試着室に入った順番を南部に確認。八卷、指原、二塚の順番で、八卷が左側の試着室に入る時にはすでに右側の試着室の前に白いサンダルが脱いであったという。世良は靴について南部に訊ね、南部は履いている黒いパンプスの他に通勤用の白いスニーカーがあると答える。次に高木刑事はカバンの中にあった箱について八卷に質問。八卷は指原の会社の新商品の香水と説明する。八卷は指原に指示され、デパートの社長にこの香水を渡すつもりだったという。

 コナンは二塚が持っていた茶色いケースのようなモノについて訊ね、二塚は携帯用スリッパと答える。二塚がケースを取り、折り畳みスリッパにすると、コナンと世良はそれを見て何かに気付く。目暮はこのスリッパをうまく細工して白いサンダルに見せたと疑うが、二塚は形が全然違うと否定する。この後、鑑識官が試着室近くのゴミ箱からハサミ、セロハンテープのクズ、ストローとその切れ端を発見する。

 コナンと世良は犯人の目星をつけるが、犯人が被害者に騒がれずに試着室に入った方法がわからずにいた。園子は被害者がフェイスカバーを付けていたと推理する。化粧が売り物の服につかないように被る使い捨てのフェイスカバー。これを被ると周りが見えづらくなるため、試着室に入る前に店員が渡す時もあれば、試着室に置いてある時もあるという。コナンと世良は蘭と園子からフェイスカバーの話を聞いて、犯人が使ったトリックを見破る。この後、コナンと世良は犯人が騒がれずに被害者を殺害したトリック、被害者が残したダイイングメッセージの意味などを暴いて犯人を追い込んでいく…。

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