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#794

ボディーガード 毛利小五郎

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 山あいを走るマイクロバスとキャンピングカー。バスには女優の沢崎レイナ、ディレクターの磯川日出男、プロデューサーの串崎健三、ADの有村千里、キャンピングカーには女優の羽根木りょうと共に小五郎、コナン、蘭が乗っていた。何度も命を狙われ、身の危険を感じているりょう。依頼を受けた小五郎の任務はSPとしてりょうを守る事、探偵として犯人を突き止める事だった。事前に小五郎はりょうの事務所と提携する警備会社、民間SPチーフの土橋在昌からボディーガードの訓練を受けていた。
 この日はりょうと事務所の後輩のレイナが出演するグルメ旅番組のロケだった。ロケには2人のマネージャー、楠本一哉も帯同していた。この後、一行は宿泊するオーベルジュ・ムトウの主人、武藤正平と妻の君江に迎えられ、建物には休みの土橋も来ていた。りょうは土橋が家族サービスせずに来てくれた事に驚き、土橋の娘の事を気遣う。この日は小五郎の卒業試験も兼ねているため、土橋は休みを返上したのだ。同じ事務所なのにりょうとレイナは犬猿の仲。レイナはトラブルメーカーとして有名だった。
 夜、ディナーの撮影が行われ、りょうとレイナは和やかに乾杯。コナンは撮影中だけ親しそうに振舞う2人の女優魂に感心する。深夜、トイレに行ったコナンは、廊下を歩く人影に気付く。その人物はりょうの客室のドアを合鍵で開けて中に入り、ベッドで寝ているりょうにナイフを突き刺す。だが、刺されたのは丸めた毛布だった。その時、電灯が点いて、小五郎とりょうが現れる。逃げようとした人影は楠本だった。りょうは現場にいたい楠本をデスクに回せと上に指示し、楠本はりょうを逆恨みしていた。楠本はりょうを狙ったのは今だけと主張する。りょうを恨んでいる人は他にもたくさんいるという。
 翌日、りょうとレイナが湖畔を散策する撮影が行われる。これまでりょうを狙った事件は別の犯人の可能性が高く、小五郎と土橋はりょうの警護を続ける。続いて湖でのボートの撮影の準備が始まり、武藤は霧の予報が出ている事を皆に伝えて注意を促す。りょうとレイナはボートに乗り込み、小五郎も少し離れた場所のボートからりょうを見守る。エキストラのコナンと蘭もボートを出すと、間もなく湖面を濃霧が覆う。撮影隊はりょうとレイナのボートを見失ってしまう。
 この後、調査結果の電話に出ていた土橋が湖に戻ってくる。調査結果はとんでもないものだった。りょうが襲われた一連の事件は本人の狂言の可能性が出てきたのだ。土橋によれば、事務所を解雇される事に気付いたりょうがマスコミの喜ぶ話題作りをしたという。りょうはレイナに狂言を気付かれたと思い込んでいる節があるらしく、小五郎はりょうがレイナを襲うかもしれないと考える。その時、エンジン音が聞こえてくる。コナンはエンジン音を聞いて何かに気付き、事件の真相へと近づくが…。

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