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#793

三人の第一発見者(後編)

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 シナリオライターの駒井保江が自宅アパートで首を括って絶命していた。保江は3人の男の人が順番に部屋に来るが、3人が帰った後、自分が部屋から出てこなかったら殺害されていると思うから警察に電話してと少年(雁野守)に頼んでいた。部屋に来た柴苅殿冶、阪場諭平、幅中倉道はそれぞれ自分が行った時には保江は絶命していたと証言。第一発見者は3人もいた。コナンは高木刑事のポケットにDBバッチを忍ばせ、歩美、元太、光彦、哀と共に3人の事情聴取の内容を確認する事に。
 阪場は部屋から保江に貸していた50万円を盗ったと告白。札束は遺体の足元に散らばっていたという。高木は保江が50万円の札束を踏み台にしたと考えるが、目暮はムリだと否定する。事情聴取を終えて部屋の外に出た阪場。この時、コナンは阪場のサンダルの裏のテープに気付く。幅中は玄関先にあったドラマの脚本の原稿を持っていったと証言。原稿は幅中が依頼したもので、遺体の足元に無造作に放り出されていたという。原稿用紙は約100ページで、この原稿も踏み台になった可能性は低かった。
 目暮は警察に通報しなかった理由を幅中に訊ねる。幅中は保江が有名な脚本家のゴーストライターだったと告白。通報したらその事が公になると考えて躊躇したという。保江が書いていたのは闇夜の盗賊団シリーズ。盗賊団が悪い資産家から華麗な手口で盗むという内容だった。柴苅は数日前に居酒屋で保江と口喧嘩になったと告白。保江からその時の事を謝りたいと言われて部屋に来たという。他の客たちが見ていたため、柴苅は通報すれば容疑者と疑われると思い、そのまま立ち去ったと証言する。この時、柴苅の携帯に着信がある。だが、柴苅は電話に出ずに切ってしまう。
 3人の話を聞いたコナンはスマホである事件を調べ、少年の名前が雁野守だとわかる。3年前、ある窃盗団が夫婦を殺害して現金200万円を強奪。守は被害者夫婦の一人息子で、たまたま遠足に行っていて難を逃れたのだ。窃盗団は捕まっておらず、その事件以来、姿を消していた。コナンはどこかに50万円があるからともっと部屋を調べてほしいと高木に伝え、続けて、2万円貸してほしいと頼む。高木は思わぬ言葉に目が点になる。すでにコナンは今回の事件の真相に辿り着いていた。
 目暮は踏み台がなかった事から3人の誰かが自殺に見せかけて保江を殺害したと判断。しかし、3人はそれぞれ部屋に来た時には絶命していたと身の潔白を主張する。最初に部屋に来た人物が犯人の可能性が高く、目暮は部屋に来た時間を3人に確認。だが、3人の供述は曖昧で、はっきりした時間はわからない。目暮は午後2時過ぎに来たのに誰も鉢合わせしない事を不思議に思う。この後、コナンは3人が鉢合わせしなかった理由を指摘し、事件の真相を暴いていく。

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