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#752

招き三毛猫の事件(後編)

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 大尉の飼い主は会社社長の益子だった。三毛猫のオスは染色体異常で1000匹に1匹の割合しか生まれず、稀少価格から2000万円の値がつく事もあるという。1週間後、コナンたちは益子に呼ばれて大尉に会いに行く。マンションの益子の部屋の前では隣の住民と管理人が話していた。益子の部屋から変な音がしたらしく、管理人は合鍵を使ってドアを開ける。ドアにはロックがかかっていて、ドアの隙間から大尉が出てくる。大尉の脚には血が付いていて、コナンたちは何か起きていると判断する。
 コナンは毛糸、クリップなどを使ってドアロックを解除して部屋の中へ。寝室では益子が頭から血を流して倒れていた。ベッドの掛け布団の上にイスが倒れていて、ベッド横のサイドテーブルの角には血痕。壁際に新しい蛍光灯の箱があり、その前に割れた蛍光灯の破片が散らばっていた。益子は手術を終えたが意識不明だった。駆け付けた佐藤刑事、高木刑事は現場の状況から蛍光灯を取り替えようとして転倒した事故と判断する。だが、コナンは事故ではないと考えていた。ベッドにイスを載せるなら普通は掛け布団ぐらいめくるからだ。他にも不可解な点はいくつもあり、コナンは益子を突き飛ばして重傷を負わせた何者かが事故に見せかける偽装工作をしたと推理する。
 しかし、玄関の鍵は2つともリビングの棚にあるのにドアの鍵、ロックもかかっている密室状態だった。この後、元太たちはエントランスで呼び鈴を鳴らした人の映像が部屋のインターホンに録画されている事に気付く。コナンはテーブルの上の包装紙、猫のキャリーバッグに注目。益子は誰かに大尉をプレゼントしようとしていたのだ。コナンはテープやハサミがあるのにアレがない事を不思議に思う。佐藤たちはインターホンに映っていた3人を特定して話を聞く事に。最初に訪れたスナックママ、露口降代は部屋に10分ほどいたと証言。露口が探していたレコードを益子が見つけてくれて取りに来たという。
 次に訪れた元社員の麻生茉莉は先客がいたため、玄関口で話しただけと証言する。ミスをして益子の会社をクビになった麻生。だが、益子は新しい仕事先を世話してくれ、お礼も兼ねてあいさつに来たという。最後に訪れた小説家の漆屋倫平は、エントランスは無言で開けてくれたが、部屋の呼び鈴を鳴らしても応答がなく、諦めて帰ったと証言する。漆屋と益子は同じ年にデビューした作家仲間で、益子は売れずに早々に諦めて会社を起業。この日は益子に協力してもらい、小説のアイデアを練るために来たという。コナンは3人から話を聞き、誰が犯人かを見抜くと、部屋から無くなったモノを買いに行く。この後、コナンは部屋から無くなったモノを使ってドアをロックし、鍵をかけられるか実験。そして、コナンは猫の習性も利用した密室トリックを見破る。犯人は猫について詳しい人物だった…。

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