事件ファイルCASE FILE


甘く冷たい宅配便(後編)
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コナンは光彦、元太、歩美の持ち物を見せてもらい、大尉とタクシーのレシートを使った外部との連絡方法を思いつく。感熱紙のレシートは酸性の発色剤が塗られていて、その発色剤が熱で溶けてもう1つの薬に反応し、文字を浮き出させる仕組み。コナンは酸性を打ち消すアンモニアが含まれたかゆみ止めを使い、レシートにCORPSE(死体)という文字と冷蔵車のナンバーを浮かび上がらせる。
これから冷蔵車が配達に向かうのは喫茶店ポアロがある5丁目。この時間、大尉はポアロに餌をねだりに行くため、コナンはレシートを大尉の首輪に挟んでおけば、梓の目に留まると考える。この後、配達業者AとBが荷物を取るためにコンテナの扉を開けた時、大尉は道路へと逃げていく。いつも通りやってきた大尉に餌をあげた梓はレシートに気付き、暗号を探偵でもあるバイトの安室に解読してもらおうとする。コナンは安室がレシートを見ると見越して暗号にしたのだ。
だが、渡す前に突風が吹き、レシートはどこかへ舞ってしまう。そして助けが来ないまま時間が経過。コンテナの荷物は徐々に減り、コナンたちが隠れる場所がなくなっていく。皆の体力も限界に近づき、光彦は低体温による意識障害に。その頃、安室は梓からレシートの事を聞き、コナンからのメッセージと察してレシートを探しに行く。哀は着ている上着に光彦を入れて暖めてあげる。この時、元太と歩美は阿笠博士の家に届くクリスマスケーキの話題を話す。それを聞いたコナンは残った配達の荷物を調べ、阿笠の家に届けるケーキを見つける。コナンはボールペンと綿棒を使い、このケーキにも助けを求めるメッセージを仕込む。その頃、安室はレシートを見つけ出し、すぐに暗号の解読に取り掛かる。
この後、冷凍車は阿笠邸の前に到着し、Bは配達伝票を確認。伝票には工藤様方、阿笠博士様と書かれていて、Bは工藤邸にいる昴にケーキを届ける。コナンは昴に助けを求めるため、伝票に工藤様方と書き足したのだ。コナンは綿棒を使い、複写伝票に受取人だけがわかるメッセージも残していた。荷物を受け取った昴は小包の配達をBに頼み、Bはコンテナにその小包を置いていく。コナンが小包を開けると、中には携帯電話が入っていた。昴はメッセージに気付いて配達を頼んだのだ。コナンがこの携帯で警察に連絡しようとすると、コンテナの扉が開き、AとBに見つかってしまう。Aは荷物の配置が微妙に変わっている事を不審に思っていたのだ。Aはコナンたちをコンテナに閉じ込めて凍死させようと企んで…。