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#654

毒と幻のデザイン(Poison)

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 耕平のダイイングメッセージが育郎を示す「SON(息子)」だったとわかり、コナンと平次は、大阪にある耕平の実家に平次を呼んだのは育郎を殺害した犯人と推理。クレイジーダイヤモンドの錯覚に気付かせ、育郎が犯人と伝えようとしたと考える。居間では目暮警部たちが実況見分を行っていた。育郎は敵討ちで殺害された可能性が高く、コナンは耕平を特に慕っていた人物がいないか、こっそり探って欲しいと高木刑事に頼む。

 コナンと平次は佐竹たちの会話をヒントに犯人が育郎を毒殺したトリックを見破り、鑑識課員に育郎の部屋のドアノブを調べてもらう。コナンたちの予想通り、ドアノブからは犯人がかけたと思われる粉末状の毒物が検出される。育郎は毒が付いたバームクーヘンを取ったのではなく、取る前から毒が手に付着していたのだ。粉末の毒はドアノブ付近の床にも落ちていて、コナンは犯人のスリッパに毒が付いていると推理する。事情聴取中、高木は耕平を特に慕う人物を特定しようとするが、耕平は皆から同じように慕われていた。

 鑑識の結果、皆のスリッパから毒物は検出されず、調べていないのは書斎にいる芹香のスリッパだけだった。芹香がタイルの事を黙っていた理由も気になるコナンたちは書斎を訪ねるが…。書斎では芹香が床に倒れて絶命していた。芹香の死因は青酸系の毒と判明。芹香意外に書斎に入った者はおらず、藤波は芹香が自殺したと判断。だが、コナンは入室しなくても毒殺できると考える。米原が用意した紅茶のカップ、椎名が貸した万年筆、佐竹が頼んだ契約書、藤波があげた目薬などに毒を予め付けておけば殺害は可能だった。

 佐竹は芹香から自分の身に万が一の事が起きたら警察に金庫の封書を渡すように指示されていた事を明かす。その封書には会社の金を横領した事を育郎に気付かれたため、耕平を殺害した育郎の事を庇ってしまったと書かれていた。この後、芹香のスリッパから毒物反応が出る。遺体の傍にあった国語辞典からも毒物反応があり、辞書のケースの奥には毒が入った袋が貼り付けてあった。目暮は育郎を殺害し、後悔の念に苛まれた芹香が自殺したと推理する。だが、コナンと平次は現場を見て芹香は殺害されたと確信していた…。

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