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#582

ゾンビが死んだ夜

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 小五郎は仕事の依頼主から誕生日の食事に招待され、コナンと蘭を連れて依頼主のマンションへ向かう。依頼主は売り出し中のお笑いコンビ、ストローベリーの藤森朝子(ふじもり・あさこ)。午後7時、小五郎が7階にある朝子の部屋のインターホンを押すと、異様な表情の朝子が現れる。朝子は工事の足場を登ってベランダから侵入してきた男を刺したと告白。居間で絶命したゾンビのマスクを被った男の手には拳銃が握られていた。
 マスク男の正体は沼田と睨む小五郎。1ヶ月前、朝子は10年程前に交際していた沼田に借金を申し込まれ、断ると沼田は嫌がらせをしてきたという。小五郎は朝子に依頼され、沼田を捜していたのだ。この後、目暮警部、マネージャーの久松実(ひさまつ・みのる)らが現場に駆け付け、男のマスクが外される。マスク男の正体にがく然となる朝子。マスクの下から現れたのは相方の今岡次郎(いまおか・じろう)で、拳銃はモデルガンだった。
 この日の食事には次郎も誘ったが先約があると断られたという。朝子は食後に食べるフルーツポンチを作っている時、ガラスが割れる音を聞いて居間へ。ベランダから侵入したマスク男が朝子に襲いかかって2人は揉み合いになり、朝子が手にしていたナイフがマスク男に刺さってしまったという。小五郎たちが部屋にやってきたのは、この直後だった。
 久松は朝子と次郎の関係を小五郎らに説明する。朝子は売れない芸人だった次郎に漫才を教えてコンビを組み、いつしか2人は恋人同士に。コンビ結成5年で人気が出始めた矢先、朝子は心臓の具合が悪くなり、仕事も休みがちになってしまう。次郎はコンビを解散したいと話し、当分はマスクとモデルガンを使ってピンで活動すると話していたという。
 この後、次郎が6時45分に携帯から錠前屋に電話していた事が判明。2階の主婦は6時51分に工事の足場を登る次郎を見たという。小五郎は心臓が悪い朝子のショック死を狙って次郎が沼田になりすましたと推理。一方、マスクに付いたガラスの欠片に違和感を抱いたコナンは次郎のズボンの裾や上着の袖口に付着する植物、イノコズチの種に気付いて近くの公園へ。道端で踏まれたイノコズチを発見したコナンは事件の真相を見破って…。

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