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名探偵コナン10周年記念スペシャル 「コナンVS怪盗キッド」(デジタルリマスター版)

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世界中を騒がせている怪盗1421号から、園子の家に犯行予告状が届けられた。ミーハーの園子は、世界中の若い娘が夢中になっている大泥棒ならいい男に違いないと、怪盗1421号の顔を見たさに小五郎に捜査を依頼するという。怪盗1421号は、通称・怪盗キッドと呼ばれ、世界を股にかけて美術品や宝石を荒らし回っている。今回も、米花美術館に展示中の鈴木家の家宝で世界一の黒真珠”漆黒の黒(ブラックスター)”を狙っているのだ。予告状は暗号のような文章で、「エイプリルフール…月が二人を分かつ時/漆黒の星の名の下に/波にいざなわれて/我は参上する」とある。コナンも小五郎も、警察も予告状の暗号が解けぬまま、3月31日になった。

予告状から読み取れる唯一の手掛かり、エイプリルフール(4月1日)を前に、米花美術館の周辺は警察が物々しい警備体制を敷いている。刑事たちの言葉から、予告状の「月が二人を分かつ時」というのが、人工衛星と太陽の間に月が入る”食”のことだとひらめいたコナンは、BS放送が食で中断される深夜に美術館からBS電波のやって来る方角にあるシティホテルの屋上にキッドが現れることを見抜く。

シティホテルの屋上でキッドを待ち受けるコナンは、阿笠博士からの情報でキッドが18年前にパリに出没し、その10年後に忽然と姿を消して死亡説も流れたが、さらに8年後の今、復活して主に日本で活躍していると知った。キッドには、「平成のルパン」「月下の奇術師」という異名もあるという。キッドの情報を得て緊張が走るコナンの前に、キッドが音もなく降り立った。マントにシルクハット、スキのない身のこなしだ。モノクル(片メガネ)と逆光で顔ははっきりと見えないが、意外に若い。まるで十代の少年のようだ。コナンが花火を打ち上げて警察の注意を引くと、キッドは無線機を取り出し、警視の声色を使ってホテルの屋上に警官を集めようとする。

ホテルを警備中の警官も、中森警部の声色で屋上に呼び集める。集まった警官隊に向かい、キッドは「今夜はただの下見。エイプリルフール・・・」と言い放って背中のハングライダーを開き、閃光弾を炸裂させる。コナンに「怪盗は創造的な芸術家だが、探偵はただの評論家に過ぎない」と言い残し、姿を消す。後には再度の予告状だけが残されていた。「4月19日。横浜港から出航するクィーン・セリザベス号船上にて、本物の漆黒の星をいただきに参上。怪盗キッド」。4月19日は、鈴木財閥の60周年記念パーティーがクィーン・セリザベス船上で開かれる。キッドはどんな方法で船内に潜入し、どうやって黒真珠を盗もうというのだろうか?

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