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#289

迷いの森の光彦(前編)

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コナンは夏休み恒例のラジオ体操に参加している。同級生の歩美たちと阿笠博士も一緒だ。本当なら、高校2年の夏を満喫しているはずなのに、と自分が情けない。そんなことを考えている時、哀が光彦の姿が見えないことに気づく。几帳面な光彦が寝坊してサボッたとは考えにくい。

心配した阿笠博士とコナンたちは光彦の家を訪れる。光彦の姉の朝美は、光彦がラジオ体操の後、みんなでキャンプに行くと言って早朝に家を出たと言う。デイパックに笹団子をいっぱい詰め、朝美の日焼け止めローションを借りて、財布を持って行ったようだ。光彦の部屋に残されていたラジオ体操の出席カードから、光彦がラジオ体操を休んだのは日曜日だけだと気づいたコナンは。光彦が以前から計画してどこか遠くへ行ったと考える。

光彦が話していたというフラワーショップの女の子に聞くと、光彦が先週の日曜日にバス停でおじさんたちに怒られていたのを見かけたと言う。今朝も帽子をかぶってデイパックを背負い、レモンのような香りをさせてバスに乗り込む後ろ姿を見たが、声をかけても無視されたという。コナンたちは、バスの運転手、米花駅員らに聞き込みを重ね、光彦が群馬県内の小さな駅に降り立ったことを突き止める。山の中に入って行ったという駅員の話から、コナンは追跡メガネで光彦の探偵バッジの位置を追うことにする。だが、真面目で協調性を重んじる光彦が、コナンたちに背を向けて単独行動を取る理由は何なのか? たった一人でこんな山奥に来るには、それなりの理由があるに違いない。探偵バッジの呼びかけに応答を返さない光彦の身を案じ、コナンたちは森の中へ入っていく。森の中で数人の人影を見つけた子供たちが駆け寄ってみると、群馬県警の山村刑事がいた。

現場検証中に連続殺人犯・沼淵己一郎が逃亡したという。沼淵といえば、浪花の連続殺人事件でコナンが包丁で刺された相手だ。光彦にこのことを知らせようと焦るコナンだったが、山村刑事はコナンたちの話を探偵ごっこと思い込んで信用しない。そのころ、光彦は探偵バッジの呼び出し音から、コナンたちが探しに来たことに気づくが、今応答したらここに来た意味が無くなってしまうと、必死にこらえていた。

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