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#4511月7日(日)10:25~放送
グッと!地球便SP inラスベガス  アメリカンドリームをつかんだ女性たち

 今回、山口智充が訪れるのはアメリカ・ラスベガス。観光客でにぎわうグランドキャニオンで待ち合わせたのは、ツアー会社「ネバダ観光サービス」の社長を務める依田和恵さん(45)。日本人客を対象にしたアメリカ西部の観光ツアーを手がけており、社員数40人というは北米最大規模を誇る。依田さんの会社のツアーでも大人気というグランドキャニオンをバックに、山口が和恵さんの波乱万丈の人生を聞いていく。
 家族旅行で来たアメリカの雰囲気が気に入り、21歳の時、ネイリストの勉強をするために単身渡米した和恵さん。そこでツアーガイドをしていた男性と知り合って結婚し、成り行きでガイドの道へ。当時はまったく英語を話せなかったそうで、山口は「よくお客さんをガイドできましたね」と驚くが、元来肝っ玉の太い彼女は、事前にガイド用語を丸暗記して対処するなど“なんとかなる精神”で切り抜けてきたという。 実は、「10代の頃は不良の道を突っ走っていた」という和恵さん。日本に住む父・栄司さん(74)と母・紀美子さん(74)も「娘にはどう対処したらいいのか分からなかった」と、当時のつらかった思いを明かす。
 そんな荒れた若き日を経てやってきたアメリカ。結婚した夫とツアー会社を始めたものの、やがて離婚。その後、会社を継いで35歳の時に社長になった。経営は順調だったが、2001年にアメリカ同時多発テロ事件が起こり、以降は仕事が激減。倒産寸前にまで追い込まれたという。給料もほとんど払えなくなってしまったにもかかわらず、多くの社員が会社に残り、和恵さんを支えてくれた。そんなスタッフたちとともに、これまでになかった魅力あるツアーを開拓しようとアメリカ西部を隅々まで旅してまわった和恵さん。そうして生み出したさまざまなオリジナルツアーが大好評となり、会社の業績は徐々に回復していった。
 グランドキャニオンを後にし、和恵さんが山口を案内したのは、1926年に初のアメリカ大陸横断道路として作られた“ルート66”。車が大好きな山口は、この道をドライブするのが夢だったそうで、赤いオープンカーのハンドルを握って雄大な風景の中を疾走すると「めちゃめちゃ気持ちいい!サイコ―!」と大興奮。このルート66を走るツアーも、お客さんから人気が高いという。さらに和恵さんは、人口500人足らずの田舎町セリグマンへと案内する。実はここ、山口が日本語吹き替えを担当した映画「カーズ」のモデルにもなった町。映画のセットのような趣のあるハンバーガーショップでは、山口も大感激の“出会い”が待っていた!?また、セリグマンでは、かつて廃線の危機に陥ったルート66を救った御年90歳の“英雄”とも対面。直接聞く当時の秘話に山口も感動する。そんな貴重な体験や出会いがいっぱいのセリグマンツアーは和恵さんの会社でも大人気。連日多くの観光客が訪れているという。
 現在は再婚した12歳年下の夫と、2人の子どもたちと暮らし、妻、母、社長業に奮闘する和恵さん。10代の頃、両親から深い愛情を受けていたにもかかわらず、荒れた生活を送っていたことを振り返り、母になった今、あらためて思う事や、なぜそんな風になったのか、山口が日本の両親に代わって聞き出していく。
 そんな和恵さんに山口が手渡したお届け物は、日本の両親から託された家族旅行のアルバム。和恵さんが20歳の時、家族で初めて訪れたアメリカ旅行の思い出を綴ったものだ。荒れた10代を経て、人生の目標もなく暮らしていた20歳の頃、父の発案で、家族みんなでアメリカへ。そこで初めて見た雄大な景色と刺激的な世界が、和恵さんの人生を開いてくれたという。アルバムの最後には「人生の大きな転機となったアメリカ旅行に乾杯」とメッセージが綴られていた。和恵さんは「両親には感謝しかない。10代の頃はとんでもない事ばかりしていたけど、見捨てないでいてくれた」と涙ぐむ。そんな姿に山口は「今となっては“良かった”と思っているはず。ご両親もきっと喜んでいると思う」と言葉をかけるのだった。

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