スペイン・アンダルシア州の観光都市グラナダで、空撮カメラマンとして活躍する諸田恵美子さん(47)と、日本の家族をつなぐ。モーターパラグライダーを自由自在に操り、迫力ある映像を撮影する恵美子さん。一緒に併走して飛ぶ夫のラモンさんは、モーターパラグライダーの世界チャンピオンだ。重さ40キロ近い機材を背負ってのフライトはまさに体力勝負。切り立った崖の迫力を表現するために、乱気流を避けながらギリギリまで崖に近づくこともある危険な仕事だ。スペインでパラグライダーを初体験した恵美子さんは、空からの眺めに魅了され、猛特訓を開始。なんと2年後にはスペイン選手権で優勝し、ナショナルチームのメンバーに。そこで出会ったのがラモンさんだった。2人は当時まだ珍しかったモーターパラグライダーを使った空撮を開始。今やそのパイオニアとして知られ、世界中から撮影の依頼が舞い込む。母親として2人の子供を育てながら、47歳の今も世界中を飛び回っているのは「この素晴らしい景色をほか人にも見せてあげたい。分かち合いたい」という思いからだという。だが、一番見せてあげたかったのは、ずっと応援してくれていた亡き母だった…。そんな恵美子さんに、日本の家族から、母の思いが込められたあるモノが届けられる。