ベルギー・ブリュッセルで、プロのジェットスキーライダーとして活躍する倉橋優樹さん(31)と日本の父をつなぐ。プロのジェットスキーライダーだった父と、そのサポーターだった母の元で育った優樹さんは、高校生でジェットスキーを始め、厳しい父の指導のもと、18歳で全日本チャンピオンに輝いた。そして3年前、最高峰といわれるヨーロッパで戦いたいと、ベルギーに拠点を移すことに。だがその矢先、母が交通事故で他界するという不幸が彼女を襲った。病を抱えた父を残してベルギーに行くことを諦めかけた優樹さんだったが、彼女の背中を押してくれたのは父だった。以来、優樹さんは所属するチーム監督兼オーナーでもある婚約者ベンジャマンさん(35)と共に海外レースに参戦し、優勝を重ねてきた。だが世界大会では2位が最高位。父や亡き母、支えてくれる周りの人たちが、彼女の世界チャンピオンを望んできただけに、優樹さんは「それをクリアしないと結婚はしないと決めている」と話す。そして今回、優樹さんが挑むのは、地元ベルギーで開催されるヨーロッパ選手権最終戦。世界大会への出場権がかかった大事なレースだ。優樹さんはどんな戦いを見せるのか?そして父からは、亡き母の想いが込められたある品が届けられる。